日本の伝統色を学ぶ!「ゲーム」アプリにチャレンジ|MacFan

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藤原鉄頭の明日のためのアプリ

日本の伝統色を学ぶ!「ゲーム」アプリにチャレンジ

文●藤原鉄頭

ワタクシ藤原鉄頭が、幸せを追い求めて(それもアプリ頼みで)試行錯誤する日常を取り上げていきます。

 

 

話題は何?

石を投げれば外国人に当たる、というのはオーバーだが、今はどこに行っても外国人を見かける。日本政府観光局のデータによると、2018年に日本を訪れた外国人は約3119万人。6年連続で最多記録を更新中だそうだ。さらに今年は、9月から11月にかけてアジア初となるラグビーワールドカップが、来年7、8月には東京オリンピックが開催されるなど、訪日外国人が急増するビックイベントが連続して控えている。

ってことは、もしかしたら外国人とコミュニケートする場面があるかもしれない。そのとき何を話すのか? それが問題だ。ワタクシの乏しい経験から言っても、外国人とのコミュニケーションは語学力はもちろんだが、それ以前に話題があるかどうかが重要である。でないと、「今日は暑いですね」「どこから来ました?」といった通り一遍の挨拶が関の山。待っているのは気まずい沈黙なのである。

話題の定番としてはアニメやゲーム、スポーツあたりがイマドキの対外国人キラーコンテンツっぽいが、いささか若者向け過ぎるかもしれないし、こちらの知識をはるかにオーバーするオタッキーな内容に展開する危険性がある。むしろ外国人がお土産として買っていく第1位と第2位らしいお菓子とお酒の話題なんて、実用的で好まれるかもしれない。

いずれにしても、まずこちらの知識を高めることが肝要だが、どうせ知識を高めるなら、この際自分もほとんど知らなかった、また対日本人にもちょっと自慢できそうな、知られざる日本の良さに焦点を当ててみるのもいいだろう。 というわけで、今回ワタクシが取り上げるのは「色」である。日本独自の「伝統色」をアプリで学ぼうというのが狙いである。

 

ゲームで学ぶ  

ところで日の丸の丸い部分は何色かご存知ですか? 「白地に赤く…」と唱歌にもあるから赤デショと言いたいところだが、正解は「紅色(べにいろ)」である。「紅色」は平安時代から人気のある伝統色で、紅花というキク科の一年草から抽出された色素で色濃く染められた赤色。このように日本の伝統色には、同じ系統の色でも、由来や微妙な色の違いでそれぞれ異なる名前がついている。

たとえば夕暮れの空のわずかに黄味を帯びた沈んだ赤は「茜色(あかねいろ)」、東の空が明るくなる夜明けのピンクに近いのは「東雲色(しののめいろ)」という風に、日本人は鋭い観察眼で自然や暮らしの中から、さまざまな色を見つけ、それぞれに美しい、風流な名前をつけた。これも伝統色の大きな魅力である。

この伝統色をゲームで学ぼうというのが「TradZEN 日本の伝統色:禅」である。厳選された80色の伝統色の中から出題される色と同じ色を探し当てる色合わせゲームだ。まず画面上段に出題色が表示される。画面下段の色は画面上の2つのボタンをスライドさせることで微妙に変化するので、うまく動かして上段と下段の色をマッチさせればレベルクリアだ。

こう書くと簡単そうだが、実は激ムズ。調節ボタンの組み合わせは思った以上に複雑で、制限時間も短い。1つレベルをクリアしても矢継ぎ早に次の出題がされるので、色彩判断力はもちろん、かなりの集中力が必要とされる。ただそれだけにクリアできると素直にうれしいし、レベルをクリアすることで、次の新しい色と出会える喜びもひとしおなのである。

と言いつつ、クリアに失敗すると最初からという厳しいルールなので、実はなかなかレベルアップができずにもがいている。すごく面白いんだけど…、学ぶにはちょっとハードル高杉くん。

 

 

ちとムズいでござる

 

 

TradZEN - 日本の伝統色:禅

【作成】ParadigmSoftware
【価格】無料
【場所】App Store>ゲーム

日本人が四季の移り変わりや日々の暮らしの中で見つけ、独自のセンスで名づけた数多の色。伝統色と呼ばれるその繊細で美しい世界を、色合わせゲームで楽しく学ぼう。シンプルだがレベルクリアは簡単じゃない。学べるというより、伝統色の素晴らしさに触れて、もっと学びたくなる気持ちを抱かせてくれるアプリだ。

 




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