2019.02.11
ここまで見てきたように、Macで行ってきた多くのことがiPadでもできます。ただ、やはり「Macじゃなきゃ」があるのも事実です。
“Macだからできる”主なこと
精密なポインティング操作
Macではタッチパネルの代わりにマウスやトラックパッドなどを用いたカーソル操作が行えます。精密なポインティング操作はMacのほうが行いやすいでしょう。
効率的なウインドウ操作
デスクトップに複数のウインドウを表示するGUIはmacOS特有のもの。そのため、タブウインドウを切り替えながらの操作などはiPadでは不可能です。
ExcelのマクロやVBA
Excelマクロの開発に用いられるVBAは、現状iPad向けOfficeアプリでは開発も実行も非対応。同様にGoogle Apps Script(GAS)も制限により実行できません。
プログラミングなど開発業務
iOSデバイスではプログラムの学習はできますが、アプリ開発そのものやApp Storeへの申請・配布などはできません。MacのXcodeなど統合開発環境が必要です。
DVD再生などレガシー環境への対応
Macでもレガシー環境の淘汰は進んでいますが、iOSデバイスほどではありません。そのためDVD再生なども可能ですし、過去の周辺機器を動かせる余地もあります。
サードパーティソフトの導入
App Store以外からのダウンロードソフトを条件付きで導入できるのはMacならでは。しかし、自由度の高さはセキュリティリスクと表裏一体の関係ともいえます。
日本語組版デザイン
すでにiPad向けのDTPアプリとして「Quark DesignPad」などが登場していますが、いずれも日本語環境に対応していません。現状はMacが必要な業務の1つです。
ハイエンドCGグラフィック
純粋なコンピューティングパワーを必要とするハイエンドCGの分野などでは、プロ向けのMacが必須条件です。もちろんiPadで行えることは年々高度になってきています。
マルチアカウント
Macは「システム環境設定」の[ユーザとグループ]で複数のユーザアカウントを作成しアクセス権限を細かくコントロールできるのも、Macの大きなアドバンテージです。
言語環境の柔軟な切り替え
iOSデバイスも多言語対応していますが、複数の言語の優先度を「システム環境設定」から素早く切り替えられるのはmacOSならではの機能です。