みんなの声が知りたい!「アンケート」アプリにチャレンジ|MacFan

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藤原鉄頭の明日のためのアプリ

みんなの声が知りたい!「アンケート」アプリにチャレンジ

文●藤原鉄頭

ワタクシ藤原鉄頭が、幸せを追い求めて(それもアプリ頼みで)試行錯誤する日常を取り上げていきます。

 

 

聖徳太子の教え

人は(特に男性は)歳をとると、聞かれてもないのに、若い頃の武勇伝や自慢話を語りたがる傾向がある。もはや現役バリバリではないと諦めてはいるものの、まだまだ存在を示したい気持ちの表れなんでしょーね。だから年寄りは嫌われる。一方、最近テレビで日本を自画自賛する番組をよく見るが、あれってもしかしたら日本がもはや成長を諦めていることを国民全体がうすうす感じていて、自慢話をしちゃっているのかもしれない。だとしたら、結構やばいよね。

そんな日本を自画自賛する番組では、日本人の気配り、協調性の高さ、規律正しさを誇らしげに伝えることが多いけど、裏を返せば、周りを気にしすぎる、個性がない、ルールに縛られているとも言える。かつての日本はどちらかと言えば自虐的だったので、むしろ後者寄りの意見が幅を利かせていたが、時代が変われば捉え方も変わる。いまや恥ずかし気もなく自画自賛する国になってしまっているが、さてこれからどうなっていくのやら。

ところで聖徳太子が8世紀に制定したとされる「十七条憲法」の第一条の冒頭に「和を以て尊しとなす」とあるが、「和をなによりも大切なものとしなさい」というこの考えは、日本人にとってかなり大きなウエイトを占めていると思われる。基本的にはその教えを守り、和を乱さないよう常に心配りを欠かさず、自分の感情は後回しに、ルールを遵守し、我々は育つ。その結果、日本人は他人の意見を尊重というか、相手がどう出るか? 平均値は何か?をとかく気にしがちである。しかし、他人とまともに意見を交わしたら、そこに諍いが起こるかもしれない。「和」ファーストの見地からすると、いらぬ争いごとは避けたいので、他の方法で他人の腹を探りたい。その有効な手段のひとつがアンケートである。

 

誰でもアンケート  

古くは1790年にアメリカで行われた世界初の国勢調査(人口センサス)に始まるといわれるアンケートは、ネット時代の今、出くわさない日のほうが少ないと言っても過言じゃないほど、日常的なものになっている。概ねアンケートは質問する側にとって興味深い、あるいは有益な内容であり、答える側には面倒なだけのものが多いが、中には結果がちょっとしたニュースになるような面白い、話題性のあるアンケートもある。また質問の仕方によって印象操作を行い、質問者が望む回答に導くような意図的なアンケートも存在する。

今回取り上げたのは、そんな手の込んだ、面倒臭いアンケートではなく、ひとつの質問に対し選択肢の中から答えをひとつ選ぶだけの簡単なアンケートが楽しめるアプリ「みんなの声」だ。ユーザは気になる話題があれば、投票に参加することができるだけでなく、新たに質問を作成して投稿することもできる。

投票はすぐに反映されて、あらかじめ登録済みの回答者たちの簡単なデータ(生年月、性別、出身地)をもとに、年代別などいろんな切り口で結果を確かめることができる。不特定多数の中の自分の意外な立ち位置に驚いたり、思わぬ発見、笑いがあって面白い。

実際にアンケートを投稿してみると質問作りは案外大変で、特に選択肢を用意するのに頭を使う。漏れはないか、誰かを中傷していないかなどと気をつけながら、回答しやすい、ウケる質問に仕上げたいと欲も出るのだが、これがなかなか…。それだけに、アンケートに答えてくれる人がいたときのうれしさは格別。このアプリの醍醐味と言ってもいいかもしれない。

 

 

 

 

みんなの声

【作者】NTT Resonant Inc.
【価格】無料
【場所】App Store>辞書/辞典/その他

「あれについて、他の人はどう思っているのだろうか?」と、ちょっと気になる事柄について、手軽にアンケートを取ったり、アンケートに投票したりすることができるみんなで楽しむ参加型アプリ。エンタメ、生活、スポーツなど、アンケートのジャンルはさまざま。いいねやコメントをつけることもできる。




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