2019.01.04
Mac Fan独自の視点で、アップル周辺の最新ニュースや話題に切り込む!
WEBサイトへの接続の応答速度やセキュリティを向上させるパブリックDNSサービス。2018年4月に「高速・プライベート」を謳って登場し話題になった「1.1.1.1」のiOSアプリが登場した。モバイルデバイスで利用するうえで挙げられてきたパブリックDNSの課題をクリアしている。
パブリックDNSの長所
米クラウドフレア(Cloudflare)のパブリックDNSサービス「1.1.1.1」のモバイル版がiOSデバイスで利用できるようになった。2018年のエイプリルフールに登場して「ジョークでは?」と騒がれたが、本当に「より速く、よりプライベート」を提供するサービスとしてユーザを増やしている。
DNSは「ドメインネームシステム」の略で、インターネット上でドメイン名を管理するためのシステムだ。インターネット上のすべての通信は、相手先のIPアドレスを指定して行われる。IPアドレスは数字の羅列であり、それでは覚えにくいため「apple.com」というようなアルファベットのドメイン名で示している。そのIPアドレスとドメイン名の変換を司るのがDNSである。
ネットユーザの多くは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)や通信キャリアが提供するDNSを利用するが、それらは必ずしも効率的ではない。また、ユーザがどこからDNSを使用し、どこに接続しているというような履歴が記録され、データがマーケティング会社などに販売されることもある。
パブリックDNSサービスは、不透明なISPやキャリアのDNSを避け、自分で選んだDNSを使いたい人たちのソリューションになる。基本的な仕組みはISPやキャリアのDNSサービスと変わらないが、たとえばグーグルが提供するサービスは世界各地に設置されている同社のDNSサーバと検索インデックスを活用して高速な変換を実現する。履歴についてもプライバシー保護を徹底しているサービスを選択すれば、より安全なネット利用を確保できる。
1.1.1.1:Faster Internet
【開発】Cloudflare
【価格】無料
【場所】App Store>ユーティリティ
iPhoneやiPadで簡単にパブリックDNSサービスを利用できる「1.1.1.1」。DNSサービスのアドレス入力などネットワーク設定は不要、アプリをインストールして機能をオンにするだけ開始できる。