2018.12.14
新しいiPad Proでは4G LTEの通信速度が強化され、Wi-Fi+Cellularモデルではまさに「ギガビット級」のパフォーマンスが得られるようになった。ネットやマップの閲覧だけでなく、動画の視聴や配信も快適に行えるはずだ。
快適なネット接続
iPadにはWi-FiモデルとWi-Fi+セルラーモデルがあり、両者の使われ方は大きく異なる。特に外に持ち出して使うのであれば、どこでも高速に通信できるセルラーモデルが圧倒的に有利だ。
その最大通信速度については、前モデル(第2世代)のiPadプロがLTEアドバンスト(25バンド)対応で理論値で450Mbpsであったところ、新しいiPadプロでは「ギガビット級LTE」(29バンド)という若干曖昧な表現が用いられている。そのままの意味で受け取れば理論値で最大1Gbpsでの通信に対応しているということだ。しかし、実際のところはキャリアによって通信を高速化するための方式が異なるため、理論値にもばらつきがあるというのが実状である。
それでも従来よりは確実に高速化を果たしており、実現できれば外出先でも高解像度なネット動画などを読み込みを待たされることなく快適に視聴できる。
また、ワイヤレスについては802.11ac対応のWi-Fiとブルートゥース5.0を搭載。ワイヤレス運用が前提のiPadプロならではの仕様だ。
「ギガビット級LTE」とは?
たとえば、NTTドコモではiPhone XS向けのCA(キャリアアグリゲーション)を利用した通信速度の理論値を下り最大844Mpbs/上り最大75Mbpsと公表しており、iPad Proもこれに準じる通信速度を確保していると考えられる。