アラカルト Macintoshビギンズ

~ ようやく入手できた個人向けカラーマシン~

自由なレイアウトが楽しめたMacintosh IIcx

文●大谷和利

Blast from the past ── あの頃の懐かしい思い出

米国で買った1ドル200円時代

現在、Apple製品は、為替レート変動の影響はあるものの、アメリカ本国での価格とほぼ同額で日本でも購入できる。ところが、1990年代の初頭まで、その差は無視できないほど大きかった。

たとえば、初代Macintoshが発売された頃、USドル/円の為替レートは、1ドル240円前後で推移していた。したがって、約2500ドルの同製品は、そのまま円換算しただけで、57万5000円。しかし、実際の販売価格は約70万円だった。今なら、iMac Proを多少アップグレードしても余裕で買えてしまう。

しかもApple Japanは、為替レートが1ドル130~145円程度になった1980年代後半~1990年代初頭になっても、日本での価格を1ドル200円換算で設定していた。もちろん、昨今ほどの販売台数は見込めない頃だったので、物流や在庫のための諸費用を考えれば致し方ないところもあっただろう。それでもユーザにとっては、ただでさえ高価なMacが一層高嶺の花になるのが悩みの種だった。

1つの解決法は、アメリカに行って現地で購入して持ち帰ることだが、LCCもない時代にそのためだけに渡米するのでは結局、高くついてしまう。だが、Macworld Expoなどを取材するついでに買って帰れば、そこそこリーズナブルになる。1986年からしばらくの間、Macintosh Plusを使い続けていた僕は、1989年に登場したMacintosh IIcxを3年ぶりのニューマシンとして購入するにあたり、この取材と組み合わせる方法で初のアメリカ買い付けを行ったのである。




続きを読むためにはログインが必要です。
月額720円ですべてのコンテンツの閲覧が可能になります。
下のボタンより、お申込手続きを行ってください。

  • ログイン
  • 会員登録

同カテゴリ記事一覧