2018.12.02
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iOS 12のアップデート「iOS 12.1」およびmacOS Mojaveのアップデート「macOS Mojave 10.14.1」がリリースされ、公開が見送られてきた「グループFaceTime」機能がいよいよ利用可能となった。その実力を編集部で確認してみた。
遅れてきた本命
iOS 12とmacOSモハベの公開日でのリリースが見送られてきた注目の新機能「グループフェイスタイム(FaceTime)」が、ソフトウェア・アップデートによって実装された。これまで1対1でのプライベートなビデオ/オーディオチャットとして利用されてきたが、最大で32人同時にチャットできるようになったことから、ビジネスシーンでの利用も今後は大いに期待できる。
使う際にまず確認したいのは、各デバイスのOSが最新になっているかどうかだ。これを怠ると、そのメンバーは1対1通話は可能でも、開催中のグループチャットに参加できない。また、未対応デバイスからのコールを受けると、現在のグループチャットを切断して応答するかどうかを求められてしまう場合がある。
ネットワーク環境の充実度(速さと安定性)も重要だ。アップルの説明ではクラウド上にチャットサーバが生成され、同サーバ経由での配信が行われるため帯域幅は保たれるとしている。しかし、ネットワークのQoS(サービス品質)制御が実装されていないオフィスのWi−Fi環境では、ネットワークの利用状況によって通信状態が大きく左右される。実際はそうした環境がほとんどなので、最適な環境ではない条件下でのテストを試みることにした。
ユニークな使い勝手
新機能とはいえ、フェイスタイムを使ったことがある人であれば、グループチャットの利用はスムースだ。Macのフェイスタイムから新規のグループ通話を開始する場合は、宛先欄に複数メンバーを登録してから[オーディオ]または[ビデオ]をクリックする。その後、相手が応答すればグループチャットが開始される。また、「メッセージ」のグループチャットからグループフェイスタイムを始めることが可能で、ビデオまたはオーディオでの途中参加もできる。アップルウォッチの場合はオーディオ参加が可能だ。いきなり連絡先未登録のメンバーをグループに追加できないので、事前にメンバーとは個別に通話をテストしておくことをおすすめしたい。