第10回 大人のポイントメイクとヘアカラーについて|くらしの本棚

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第10回 大人のポイントメイクとヘアカラーについて

私のおしゃれの勉強法は、街を歩くおしゃれな人を見つけることです。若い方や年上の方で、取り入れたいなと思うおしゃれをみつけるとうれしくなります。この連載では、私が街でみつけた「おしゃれ」を紹介したいと思います。

いつものメイクにほんの少し、その日のコーディネートに合わせた色を使って遊ぶのが好きです。
たとえば、赤いブラウスの日は目元に赤いアイライナーを細く入れる。そうするとまなざしにアクセントができて印象的な目元になります。

コーデに合わせたポイントカラーメイク
Blue→RMKのマスカラはWカラーで色あわせがかわいい! 上まつ毛にブルー。下まつ毛にバイオレット。
Red→Shu uemuraのメタルインクアイライナーの赤は大人っぽくてキレイです。レッドのリキッドアイライナー。

きれいな色を身につけたくなる春夏は、カラーマスカラもおすすめです。
目尻のまつげの先にちょっとだけカラーマスカラつけるとニュアンスのある目元に。パッと見では分かりにくいのですが、目を閉じるたびにチラッと見えるのが、さりげなくてかわいいのです。
カラーマスカラはヴィヴィッドなポップカラーだけでなく、シックでモードなカラーも出ていてバリエーションも豊富。
下まつ毛にだけつけたり、上下色を変えたりすると、遊び心のある目元になります。
仕上げにキラキラのアイシャドウで光を描くと、カラーメイクがぐっと映えます。
さらに目頭にアイシャドウでハイライトをのせれば、目がキリッと大きく見えます。

眉ブリーチでやわらかな垢抜け顔に!
愛用しているのはJORENの眉ブリーチ。全然ちがう! コレほんと。

眉毛も、ブリーチで気づくか気づかないかくらい茶眉にすると、顔全体が明るく垢抜けた印象になります。ほんの少しの色の違いで、こんなに変わるのか!とびっくりするほど。朝起きて鏡を見たときも、すっぴん眉がかわいいので、うれしくなります。

カラーメイクでの鉄則は、やりすぎないこと。自分だけが気がつくレベルで、ちらりと色づけるのがおしゃれポイントだと思います。

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髪の悩みは、年齢とともに増え続けています。
ボリュームがなくなる、髪が細くなる、頭皮が乾燥する、髪質にクセが出てくる……。
私はどの美容師さんにも、頭皮が硬いと言われます。これはすべての髪の悩みの根源らしいので、毎日の頭皮のマッサージをしたり、髪にいいことを続けるようにしたりしています。

髪にいいと思って続けていること
頭皮がいつも固いといわれます。シャンプー前にブラッシングして血行アップ! 美容師さんにおすすめされたMARKS&WEBのブラシはいいです。シャンプーのときに頭皮を動かす! めんどうでもシャンプー後は必ず乾かす。ウワサのドライヤー。使う度にうるおうヘアビューザ。冷風をじっくり当ててリフトアップ! 頭皮や髪を傷めずに白髪を染めてくれるポーラのカラートリートメント。ブラックは白髪がアッシュグレーに染まってキレイ!

最近気になるのが、髪の色について。
30代後半からちらほら白髪が出はじめ、43歳を越えた頃から前髪の内側に群生し、今では1.5ヶ月に1度は白髪染めをしないとグレイヘアになるほど増えています。
もうすぐ70歳になる母親でさえ、「おばあさんに見えると気持ちが滅入るから」と白髪染めを続けています。頭皮や髪に良くないのかなと思いながらも染めたい母の気持ちもすごく分かります。

白髪染めをする頻度を減らすために、白髪が染まるカラートリートメントを使うようにしたら、ずいぶん髪の調子も良くなりました。白髪の部分がアッシュグレーに染まるので、髪色にグラデーションが出るのが素敵です。

年上女性のおしゃれでかっこいいグレイヘアの方もいらっしゃいますから、いつかは自分も、と憧れているのですが、40代のうちは白髪染めを続けたいと思っています。
色味は、明るいと逆に老けて見えてしまうので濃いめのブラウンにしています。

プロフィール

堀川 波(著者)
1971年大阪生まれ。大阪芸術大学卒業。おもちゃメーカー開発部勤務を経て、絵本作家・イラストレーターに。著書に『女おとな旅ノート』(幻冬舎文庫)、『40歳からの「似合う」が見つかる 大人の着こなしレッスン』(PHP研究所)、『大人のおしゃれの新しい買い方』(KADOKAWA)、『暮らしのおくりもの』(KKベストセラーズ)など多数。http://instagram.com/horikawa._.nami