第1回 大人のワンピース|くらしの本棚

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第1回 大人のワンピース

私のおしゃれの勉強法は、街を歩くおしゃれな人を見つけることです。若い方や年上の方で、取り入れたいなと思うおしゃれをみつけるとうれしくなります。この連載では、私が街でみつけた「おしゃれ」を紹介したいと思います。

周期的に、ワンピースがたまらなく着たくなる時があります。

40歳を過ぎるとフリルやレースのガーリーなワンピースが似合わないことは自覚しています。だけど私にとってワンピースは、少女のアイコン。いくつになっても袖を通して、乙女心を満たしたい欲求があるんです。

ワンピースに、靴下またはタイツと、ストラップシューズを合わせたい!(45歳だけど……!)

 

Shirt dress 前ボタンのシャツワンピの下の方を開けて、レギンス(パンツ)をはいて、スポーティで軽やかな着こなし! シャツワンピは上から下まで、ボタンを閉じて、タイツを合わせてもかわいい。バスケットを合わせても素敵です!

 

私が思う大人のワンピースは、色や柄がはっきりくっきりしているもの。

それを一枚でさらりと着こなしている方に街で見かけると素敵だなぁと思います。

 

Black dress 白い襟がどことなく制服のよう。少女のような着こなしにときめきました。ポイントに黄色のバッグとソックスがおしゃれ! シンプルな黒のワンピースは合わせる色によってイメージが変わりそう。

 

モノトーンワンピースに、真っ赤な小物を合わせていた50代くらいの女性は、すぐにまねしたい!と思ったほど素敵でした。

黒という色は、肌がくすんで見えることもありますが、顔まわりに白い襟があるとパッと明るくなります。さらに原色を合わせることで、ビビットでモダンな印象になると思います。

 

ILOINEN TAKKI(ハッピードレス) わたしの密かな野望は、孫とおそろいのマリメッコのハッピードレスを着て写真を撮ること! たくさんの小さなポケットがかわいいのです。マリメッコの似合う60代、70代になりたい!!

 

もうひとつ憧れているワンピースの着こなしは、旅先のスウェーデンで見かけたマリメッコのワンピースを着たおばあさま。

永遠に古くならないテキスタイルは、年を重ねた方にも似合うものなんだなぁと、素敵な宝物をみつけたようでドキドキしました。

将来、孫ができたら、おそろいのハッピードレスを着て写真を撮ってみたいと思っています。

プロフィール

堀川 波(著者)
1971年大阪生まれ。大阪芸術大学卒業。おもちゃメーカー開発部勤務を経て、絵本作家・イラストレーターに。著書に『女おとな旅ノート』(幻冬舎文庫)、『40歳からの「似合う」が見つかる 大人の着こなしレッスン』(PHP研究所)、『大人のおしゃれの新しい買い方』(KADOKAWA)、『暮らしのおくりもの』(KKベストセラーズ)など多数。http://instagram.com/horikawa._.nami