【作品】一覧 短歌 【第13回】第十三週 僕は力尽きるまで君をさらい続けよう。 奴らににらまれた時点で、僕なんて死んだようなものだ。 ピンポン玉の転がる音を追ひかけて虹のほころび繕ひにゆけ 流星の予感 | 山田航 短歌 【第12回】第十二週 僕たちがやっと合流できた場所は なんてことのない大きな街の駅の変な彫刻の前だった。 君は肘を軽く擦りむいていた。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第11回】第十一週 「ディズニーはもともと『灯台』をコンセプトにしたがってたの。 でも日本だと『灯台』にロマンティックなイメージがあることを、 全く理解されなかったのね。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第10回】第十週 ボロボロのハーレー・ダビッドソンの前。 約束の時間を過ぎても君は来ない。 きっとこの腕時計がポンコツなんだ。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第9回】第九週 追っ手はすぐに来る。 僕と君は一時的に二手に分かれることにする。 ポンコツとはとりあえずおさらばだ。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第8回】第八週 煤けた服を着た若い男女が二人、 うららかな冬晴れの日に白き家に立ち寄りて祈るごとく跪くを詠める歌。 青白磁色のふゆぞらわたりゆく、おほとり一羽。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第7回】第七週 南の町の小さな白い家の玄関へと 北の町の鎖の錆びに体中まみれた二人がやって来て 西の町のストーブもないのに暖かなパン屋の袋を抱いて 流星の予感 | 山田航 短歌 【第6回】第六週 思い出す。 ひたすら南へ向かったことを。 とびっきりのやわらかな毛布を用意したことを。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第5回】第五週 僕らは確かに 追われているのだろう。 誰からかはわからなくとも、 流星の予感 | 山田航 7/8最初のページ前へ…678…≫最後のページ