協働ソフトウェア設計 ドメインモデリングや設計の意思決定を改善しソフトウェア品質を高める実践技法
- 著作者名:Evelyn van Kelle、 Gien Verschatse、 Kenny Baas-Schwegler
- 翻訳者名:長尾 高弘
- 監修者名:増田 亨
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- 書籍:4796円
- 電子版:4796円
- B5変:496ページ
- ISBN:978-4-8399-88487
- 発売日:2026年11月20日
内容紹介
ソフトウェア設計にかかわるすべての人へ ― 組織的な困難を解きほぐす1冊!
本書は、持続可能性が高く品質の高いソフトウェアを作るための「協働ソフトウェア設計」を解説する書籍です。
協働ソフトウェア設計は、開発チームはもちろん、プロダクトオーナー、チームリーダー、テスター、CEOなど経営部門、業務部などのユーザー部門など、ソフトウェア構築に関わっているあらゆるチームメンバーが円滑に協働し、複雑で対立が激化しがちな意思決定プロセスを可視化し、共通理解を生み出すためのテクニックです。
ソフトウェア開発の作業がよい結果を生み出すようにするためには、ソシオ(社会)とテクニカル(技術)の両方の側面をいっしょに最適化しなければなりません。どうすれば問題に対する共通理解を増やせるのか、どうすれば言葉の曖昧さを取り除けるのか、どうすればいっしょに決定を下せるか、そしてどのようにして対立に対処すればよいのかといったソーシャル(人と人との相互作用)な課題を解決に導く必要があります。
協働ソフトウェア設計では、ファシリテーターが人々を誘導する役目を担います。ソフトウェア開発プロセスに関わる人なら誰でも、協働ソフトウェア設計を学べばファシリテーターを務めることができます。
本書では、国際的な映画館チェーンである架空の会社、ビッグスクリーン社を舞台として、ドメイン駆動設計に協働ソフトウェア設計を取り入れてシステムのモダナイズを進めていきます。具体例を通じて、協働ソフトウェア設計に役立つさまざまなツール、テクニック、ヒューリスティック、視点、そのなかでも特に、人と人との対立の原因になる社会的、心理的な要因と解決方法を多数学ぶことができます。これらは特にファシリテーターを務める人々がかならず身につけておくべきものです。
協働ソフトウェア設計を活用できるのはソフトウェア産業に限りませんが、本書ではソフトウェア産業での使い方にテーマを絞っています。
現在、ソフトウェアシステムの設計、構築、運用では、チームの独立性が高くなってきています。しかし、協働ソフトウェア設計を通じてステークホルダーたちとの共通理解を広げていけるようなソフトウェアチームでなければ、変化する会社のニーズに合わせて発展させられる耐久力の高い役立つソフトウェアを設計、構築、運用することはできないでしょう。
意思決定、行動科学、ディープデモクラシー、ソフトウェアアーキテクチャーの専門家である、ドメイン駆動設計コミュニティーの活発なメンバー3人により執筆された”新しいソフトウェア設計のアプローチ”を、ぜひお手元に。
原著:『Collaborative Software Design ~How to facilitate domain modeling decisions』(Manning、2024/12刊行)
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備考
【著者】
Evelyn van Kelle(エブリン・ヴァン・ケル)
ソシオテクニカルシステムを設計、メンテナンスする組織とチームを支援する行動変容コンサルタント。社会科学の素養を持ち、持続可能な組織改革は人間の行動に注目することによって実現できると考えている。リーダーやチームがメンバーの行動を分析、解釈し、そこから得られた知識に基づいて環境を変え、望ましい行動を広めていくことを支援している。
Gien Verschatse(ヒン・ヴァーシャッツァ)
ドメインモデリングとソフトウェアアーキテクチャーを専門とするベテランのコンサルタント、ソフトウェアエンジニア。オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングの両方に詳しく、主として.NET系の仕事をしている。DDD(ドメイン駆動設計)の実践者として、エキスパート、ユーザー、エンジニアの間のギャップを埋める方法を常に追求している。
Kenny Baas-Schwegler(ケニー・バース シュウェグラー)
フリーのソフトウェアコンサルタント、テクニカルリーダー、ソフトウェアアーキテクト。持続可能で耐久性が高いソフトウェアアーキテクチャーを設計、構築するための触媒として組織やチームに貢献している。
DDDとチームトポロジーのアプローチに基づき、協働モデリングとディープデモクラシーを通じてステークホルダーとソフトウェアエンジニアの明確なコミュニケーションを促進。これにより複雑な部分を解読し、対立を解消して、ソフトウェアがビジネスの需要に機敏に反応できるようにしている。
【日本語版監修】
増田 亨(ますだ とおる)
有限会社システム設計 代表。
業務系アプリケーションソフトウェア開発者。
ビジネスの関心事を正しく理解し、顧客に価値あるソフトウェアを届けるために、ドメイン駆動設計、現代的なオブジェクト指向プログラミングとデータエンジニアリングに取り組んでいる。著書に『現場で役立つシステム設計の原則』、訳書に『ドメイン駆動設計をはじめよう』がある。
【翻訳】
長尾 高弘(ながお たかひろ)
株式会社ロングテール社長、技術翻訳者。最近の訳書として『CTOの思考法』(マイナビ出版)、『バイブコーディング』(日経BP社)、『入門Python 3』第3版(オライリー・ジャパン)、『Wiring the Winning Organization 成功する組織を導く3つのメカニズム』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。
目次
第1章 協働ソフトウェア設計の必要性第2章 協働モデリングとは何か
第3章 協働モデリングを使った設計とアーキテクチャー
第4章 協働モデリングの構成要素
第5章 協働モデリングのファシリテーターの仕事
第6章 ランクの影響
第7章 認知バイアスの影響と活用法
第8章 対立や抵抗の解決方法
第9章 長持ちする設計判断の下し方
第10章 解決不能な問題のマネジメント
第11章 決定の伝達と記録
第12章 協働モデリングはソフトウェア設計を超えて
