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当世珈琲茶屋事情

【第6回】ファースト・フード時代の幕開け〔昭和四十年代〕(3)

2016.09.15 | 武山博

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ファースト・フード時代の幕開け〔昭和四十年代〕(3)

――銀座にマグドナルド一号店――
 
 

けれど正之助は、頑としてその線を崩そうとしなかった。しかも、期限を三カ月以内と迫ってきた。わたしたちは、それぞれの事情をかかえて不安な日々をおくることになった。
しかも困ったことに、わたしたちに売り渡そうという土地は、なんと自分たちの住んでいる家をも含めたものだというのだ。彼がいうには、これらの一切は、自分が死に物狂いで手にしたものだから、フキにはビタ一銭渡すわけにはいかないというのだ。

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