【第05回】昭和26年(1951) | マイナビブックス

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昭和流行語グラフィティ 第二巻

【第05回】昭和26年(1951)

2016.02.24 | 現代言語セミナー

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昭和26年(1951)

4月、解任されたマッカーサーが離日した。わいせつか芸術かを争うチャタレイ裁判が世間を賑わし、初参加のボストン・マラソンでの優勝と、ベネチア国際映画祭で黒澤明監督の「羅生門」がグランプリを受賞したニュースは人々を大いに勇気づけた。

 

プーバイ

符売の隠語。汽車の急行券・寝台券や劇場の入場券などを予め手に入れ、買いそびれた人に高値で売り、利鞘を稼ぐヤミ屋をいう。
いまでいうダフ屋。

 

老兵は死なず

朝鮮戦争をめぐる対立から、4月11日、トルーマン米大統領によって解任されたマッカーサー元師が、帰国後の議会演説で「老兵は死なずただ消え去るのみ」と語った。

 

エントツ

タクシーがエントツのように料金表示器を立てたまま走ることをいう。
このころ、運転手がポケットマネーを稼ぐために「エントツ」で走るのが横行した。

 

社用族

会社の交際費を使って、クラブやキャバレーに行く社員をいう。「斜陽族」のもじり。

 

逆コース

A級戦犯であった鳩山一郎、岸信介らをGHQ(占領軍総司令部)は26年6月20日付をもって公職追放を解除した。また一部で論議されていた再軍備論や破防法制定への一連の動きを、読売新聞が見出しで「逆コース」と批判したところから流行語となった。

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