第9章 サルの会議
チーチーは、ドリトル先生が起きるまでジャマがはいらないようにと、ドアのところで見張っていました。
やがて、先生は目をさますと、「そろそろパドルビーへ帰らないといかんな」といいました。
それを聞いて、現地のサルはとてもおどろきました。
サルは、先生がずっとここにいてくれるものだと思い込んでいたのです。
夜になると、そのことについて話しあうため、ジャングル中のサルが集まってきました。
まずはチンパンジーの長老が立ち上がりました。
「あの大先生は、なぜ帰るのじゃろう? ワシらと一緒だと、つまらないのじゃろうか」
しかし、だれも答えられません。