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一生役立つゴルフクラブの選び方 第二巻

【第3回】第十二章 プロやトップアマが古いFWを好んで使うには理由がある!

2014.11.28 | マーク金井

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第十二章 プロやトップアマが古いFWを好んで使うには理由がある!

 

 「FWは難しい」と感じているならば、今使っているFWのシャフトの重量をチェックして下さい。ドライバーと同じか、ドライバーよりも軽いシャフトを使っているならば、ミスの原因はクラブにもあります。FWはロフトが少し多めでシャフトを少し重くする。これだけでずいぶんと打ちやすくなりますし、ミスショットも確実に減らせます。

 と前回書きました。

 ではヘッドでは、どこにこだわればいいのか?

 ヘッドに関しては、やさしさを求めるのか、飛距離性能を求めるのかで選び方がガラッと180度変わります。

 まずやさしさを求めるならばポイントは3つ。

 ・とにかくフェースが薄べったい(シャローフェース)
 ・とにかくヘッドが大きい(投影面積が大きい)
 ・とにかくフェースが出っ歯になっている(フェースプログレッション大)

 FWのやさしさとは「ボールの上がりやすさ」です。FWが苦手な人はボールがちゃんと上がらないのが悩みの種だからです。フェースが薄い方が見た目にやさしく、スピンもかかりやすいのでボールが上がりやすい。シャローフェースなほどすくい打ちのミスも出づらくなります。投影面積が大きいFWは見た目に安心感あり、物理的には慣性モーメントが大きくなりやすい分だけ、ミスヒットにも強い。そして、最後のフェースブログレション。出っ歯は見た目に構えづらいですが、フェースが前に出ている方がボールを広いやすい分だけボールが上がりやすくなるからです。

 具体的なモデルとしてはマルマンの歴代シャトル&シャトルエースシリーズは、上記の3つの要素がすべて盛り込まれ、非常にやさしいFW。純正シャフトが非常に軽い(50g以下)ので対象ユーザーが非力な人や女性に限られますが、やさしさは群を抜いています。やさしいFWを求めるならば、中古で歴代シャトルを購入して60~70gのシャフトにリシャフトするのもありです。他ではプロギアのeggシリーズやマグレガーのマックテックもやさしいFWの代表格です(いずれもシャフトが軽いので、一般アマチュアが使うには、リシャフトが必要)。

 次に、飛距離性能を求めるならば、中古のFWがオススメ。ツアープロの使用率が高い旧モデルのFWはぶっ飛び指数が高いです。具体的に言うと、キャロウェイの初代スチールヘッド、2代目スチールヘッド+。テーラーメイドのファイアーソール、初代Vスチール、初代バーナーTP。クリーブランドの初代ハイボア。ナイキのT40ツアー。

 これらのFWに共通しているのは、とにかく重心が低いこと。ドライバー同様、FWも低重心なほどスピンが減り、放物線弾道で飛距離を稼げます。ただし、低重心に作るほどボールが上がりづらく(スピンがかかりづらいために)、難易度が増してきます。このため、多くのメーカーはモデルチェンジのたびに低重心の度合いを減らす傾向にあり(ボールを上がりやすくするために)、最近のモデル、そして新製品では低重心に作られるFWが非常に少ないです。ツアープロが昔のFWを長く使うのは、昔のモデルの方が「飛ぶ弾道を打ちやすい」ことを肌で感じているからです。

 そして、ここからは裏技。FWをセッティングする場合、番手によってわざとクラブの性能を変えてやるのもアリです。

 例えば、3W、5Wはボールをやさしく上げたいならば「シャローで出っ歯」なタイプをチョイス。オートマチックにボールが上がってくれる7Wは「ディープで低重心」タイプをチョイスする。7Wだけ吹き上がらないタイプを使うことで、吹き上がりづらい弾道を手に入れられ、風に強い弾道を打つことができます。そして、こういう場合もシャフトだけは、ちゃんと同じタイプ、重量フローを意識してリシャフトする。

 ヘッドが異なってもシャフトがちゃんと揃っていれば、番手の流れが崩れることはありません。それぞれの番手で個性を活かしながら、かつ全体の流れを良くできます。

 中古ショップに行けば、プロが使っているFWも1万円以下で手に入れることも可能です。リシャフト前提でお買い得な中古FWを購入。FW選びは、これが一番賢い選択だとボクは思います。