まさに神秘の天文現象 – 2012年5月21日の「金環日食」はご覧になられましたか?

ついに金環日食の日(2012年5月21日)を迎えました。天気予報では曇りの地域が多いように伝えられていましたが、晴れた場所もあったようです。曇った所、雨が降った所で観察されていた方は残念でしたが、今年の6月6日には金星の日面通過がありますし、2016年、2019年には部分日食、2030年には北海道で金環日食が見られますので次に期待をかけたいところです。

 

編集部では複数の場所に散って撮影に挑戦しましたが、雨が降ったり曇ったりで厳しい地域がほとんどでしたが、幸いにも1カ所だけ撮影することができました。とりあえず、細かいご報告は後日として写真だけ掲載します。残念ながら今回は見られなかった方は、神秘の世界をご堪能ください。

 

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望遠鏡導入計画 – 15 日食撮影用のフィルタを用意する(金環日食1日前)

金環日食まで後数日。いよいよ望遠鏡を使用した撮影について紹介します。デジタルカメラにはレンズ交換が可能な一眼レフタイプと交換ができないコンパクトデジタルタイプがありますが、天体撮影には高機能で撮像素子のサイズが大きく、感度も高めに設定できる一眼レフタイプが使用されるケースが多いと言えるでしょう。今回は一眼レフタイプを中心にしながらフィルタの話を進めたいと思います。

 

望遠鏡を使用した撮影には2種類ある

 

天体望遠鏡を使用して天体を撮影する方法は大きく分けて「直焦撮影」と「拡大撮影」の2種類があります。何が違うのかと言うと直焦撮影は「対物レンズ(対物鏡を含む)→一眼レフカメラ」鏡筒をカメラのレンズと同じように使用するため、倍率も鏡筒の焦点距離に左右されます。拡大撮影は「対物レンズ→接眼レンズ→一眼レフカメラ」という光の経路になるため、接眼レンズを交換することによって倍率を高くすることが可能です。ただし、対物レンズとカメラの間に余分なレンズが入るため倍率を上げれば上げるほど像が暗くなり、さらにボヤけてしまいます。また、架台が貧弱ですとシャッターを切る際にブレが生じてしまうため像がきれいに写りません。高い倍率で美しく撮影するためには高性能な鏡筒、堅牢で精度の高い架台、大型で重量のある三脚が必要ですが、このあたりは皆さんの予算と使用方法との相談ということになります。

 

直焦撮影は、鏡筒に一眼レフカメラを直接取り付けてカメラのレンズと同じような感じで使用します。

 

スカイポッドVMC110Lに取り付けるとこんな感じです。

 

拡大撮影は、鏡筒とカメラの間に接眼レンズをセットします。拡大撮影アダプタが必要になります。

 

望遠鏡に取り付けるとこうなります。鏡筒とカメラの間にあるのが拡大撮影アダプタで中に接眼レンズが入っています。

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望遠鏡導入計画 – 14 危険が伴う太陽撮影!NDフィルタも注意が必要(金環日食3日前)

前回は月と金星を観賞しました。それにしても季節のせいかもしれませんが、筆者が住んでいる地域は意外に晴れの日が少ないものだと改めて実感しています。本番の日の天候が心配ですが、時間が迫ってきたので話を進めます。今回は太陽撮影の注意点とフィルタです。

 

太陽撮影はやらないに越したことはないが…

 

フィルタ云々の前に最初に注意点を確認しておきたいのですが、太陽投影版を使用した観察と比べてカメラを使用した太陽撮影は極めて危険です。一歩間違えると機材が壊れるだけではなく失明する危険性があります。太陽撮影の知識のない方や天体望遠鏡を初めて扱う方は無理せずに太陽を撮影するのはやめたほうがいいでしょう。

 

しかし、ほとんどの方は、人生の中で金環日食を撮影できるチャンスはこれが最後でしょう。どうしても自分で撮影したい方は専門家の指導を仰ぐか知識を貯えて経験を積む必要があります。以下、太陽の撮影についての注意事項をまとめました。天体望遠鏡の鏡筒にカメラを取り付けた撮影に限らず、一眼レフやコンパクトカメラ単体で撮影する場合も危険性は変わりありません。また、フィルムカメラも危険性は同じですが、位置やピントの確認を光学式ファインダで行なわなくてはならず、デジタルカメラよりも危険が高いと言えます。

 

望遠鏡を正しく使って撮影すればこんな写真も撮れなくもないのですが…

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『金環日食観測ガイド』に付属する日食メガネについて

消費者庁が16日、「日食観察用グラスの使用に当たっての注意喚起」という安全基準を発表されました。金環日食の当日である21日を目前に弊社が発行する『金環日食観測ガイド』に付属する日食メガネの安全性についてもお問い合わせを多数いただいております。

 

『金環日食観測ガイド』に付属する
学校教材メーカー・アーテック製日食メガネ(遮光板)に関しては、

「安全のための透過率ガイドラインを下回る十分低い透過率となっていて、
それでいて実際に覗くと太陽をはっきり確認できて不必要に濃くない」という検査結果が出ております。

 

ただし、使用上の注意事項を必ずお読みのうえ、
正しい使用方法で取り扱っていただきますようお願い申し上げます。

 

なお詳しくは、アーテック発表の「消費者庁による「日食観察グラス注意喚起」について」をご参照いただければ幸いです。

 

当日が晴天に恵まれ、安全で楽しい観測ができるよう、
天体観測&撮影編集部一同心より願っております。

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「食べる天文学」~金環日食を卵かけごはんでシミュレーションしてみた~

5月21日の金環日食まであと5日。連日テレビで金環日食について観測方法などが大々的に報道されていますが、金環日食ってどんな天文現象なのでしょう?

 

天文…というとちょっと難しいイメージがして構えてしまう人のために、
今日は金環日食の仕組み(?)をわかりやすく説明している動画をご紹介したいと思います。

 

その名も「食べる天文学 – 5.21金環日食TKGシミュレーション」!

 

TKGとはもちろん「卵かけごはん」のこと。朝からおなかがすいてしまいます

 

なんとなく、金環日食に親しみがわいてきましたよね。

 

当日の天気は「tenki.jp」提供「金環日食の天気マップ」(15日発表)によれば、北海道は北部を中心に晴れ。東北から近畿にかけては広く晴れて、日食を楽しめる所が多い見込みとのこと。

全国的に安全で楽しい観測になりますように♪ (*・人・*)

 

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金環日食の観測&撮影方法、2012年注目の天文ショー一覧などを紹介している「金環日食観測ガイド ~安全に観測できる日食メガネ付き~」(480円/紙版)は店頭にて、電子版の「金環日食観測ガイド」(350円/日食メガネなしタイプ)はPuBooksにてひき続き好評発売中です。

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