1月3日は三箇日でまだ正月気分が抜けませんが、天文現象は三大流星群の一つである「しぶんぎ座流星群」の極大日です。2012年12月13日が「ふたご座流星群」の極大だったので、あっという間に次の大きな流星群が見られることになります。極大は22時頃とされていますが、ちょうどその時間に月齢21の比較的明るい月が昇ってきます。ある程度の距離はあるとは言え、そのままずっと月が放射点と一緒に移動すため観測条件はあまりよくありません。通常は1時間に20〜50個ぐらいは見られるらしいのですが、月明かりの影響でそこまでは無理だと思われます。
さて、「しぶんぎ座」の位置ですが、実は「しぶんぎ座」という星座はありません。星座がないのになぜ「しぶんぎ座」と言うの?と思われる方ほとんどだと思います。1928年までは「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座があったのですが、国際天文連盟が88星座に決定した際になくなってしまいました。「りゅう座」と「うしかい座」の境にあるため「りゅう座ι(イオタ)流星群」とも呼ばれますが、「しぶんぎ座流星群」が正式名で使われているようです。
「しぶんぎ座流星群」の母天体はまだよくわかっていないのですが、国立天文台によれば「小惑星(仮符号 2003 EH1)」が有力視されているということです。この他に「1490 Y1彗星」や「マックホルツ彗星(96P/Machholz)」も候補とのことですが、まだはっきりはしていないようです。謎の彗星であるだけにぜひ観賞ではなく観測にチャレンジしてみましょう。
しぶんぎ座流星群に関する詳細は以下のサイトに掲載されています。
日本流星研究会(The Nippon Meteor Society)