昨日は、金星、月、木星が西の空にほぼ一直線に並ぶという珍しい天文現象がありました。2004年の11月以来ということですが、皆さん、ご覧になりましたか? ニュースでも盛んに報じられていたのでご存知のことだと思いますが、終了した後に教えてもらっても悔しいだけですよね。
では、もう見られないのかというと、そうでもありません。2015年11月には再び並びます。しかも今度は火星も含めて4つ天体の豪勢な組み合わせになります。6日から8日あたりがかなり接近するので楽しいと思います。2年以上先の話になりますが、見られるのは夕方ではなく朝方ですので忘れないでください。
そして、昨日ほど接近していませんし、きれいな一直線ではありませんが、今日(27日)と明日(28日)も、月、金星、木星の順になりますが、それなりに近い位置で並びます。ただ、月がどんどん木星と金星から離れてしまうため、見応えという点では物足りなくなってしまうのは致し方ないところでしょうか。また、現在は19時ぐらいになると太陽の影響を受けずに見られるようになりますが、木星は日が経つにつれて早めに沈むようになってしまうため、4月に入ると西の方角に山などがある地域では早く沈んで見えなくなってしまいます。
なお、肉眼でそのまま見ても何の変化も感じないかもしれませんが、27日は金星の東方最大離角という現象の日でもあります。2012年はさまざまな天天文現象が目白押しですが、「金環日食観測ガイド ~安全に観測できる日食メガネ付き~」には、金環日食以外にも金星の日面通過や金星食、流星群といった情報もたくさん紹介していますのでぜひご覧ください。