森田和郎さんを悼む


コンピュータ将棋のパイオニア・森田和郎さんが2012年7月27日に亡くなっていたことが、週刊将棋6月5日号と将棋世界7月号で報じられています。
将棋世界7月号では、瀧澤武信さん、小谷善行さん、柿木義一さんによる追悼座談会を行い、森田さんの思い出を語っています。

晩年は体調を崩され、歩行が困難になっていました。さらには歩行中に転倒して腕を骨折されるなど、まさに満身創痍の姿が目に焼き付きます。
それでも、いささかも気力が衰えることなく、片手でキーボードを叩き、精力的にプログラム制作に励んでいらっしゃいました。
会社経営者という立場でありながらも、生涯一プログラマーとして、よりよいプログラムを作っていくことにひたすら力を傾けていらっしゃいました。
「コンピュータ将棋の父」といえる森田さんは、このたびの電王戦でのコンピュータ将棋の晴れ舞台を、天からどのようにご覧になっていたのでしょうか。
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将棋世界での座談会の言葉を引用し、謹んで哀悼の意を表します。
「アイデアをオープンにするという森田さんの姿勢は、柿木さんや山下さん(YSS)、鶴岡さん(激指)、保木さん(ボナンザ)らに受け継がれています。
だからこそ、ここまで急速に将棋プログラムが進歩できたのだといえますね」(瀧澤)

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