いよいよ電王戦最終局




 今週19日土曜日はいよいよ電王戦最終局ですね。
現在までの勝敗は「プロ棋士1勝 コンピュータ2勝 引き分け1」となっており第5局が非常に楽しみです。

第4局では棋士が負けると負け越しが決まる緊迫した中で、塚田九段の執念を感じさせる引き分けとなりました。相矢倉からPuella αの先攻、ついに両者入玉で対局は点数争いに。
最終的には持将棋で引き分けとなり負け越しは回避されるというまさに筋書きのないドラマでした。

塚田九段の根性そして、終了後の落涙に私も感動せずにはいられませんでした。
プロの棋士がこのような将棋を指すということは、きっと想像を絶する苦痛があることは想像に難くありません。
それでも何とか最終戦に襷を繋ぎたかったのでしょうね。きっと熱い想いは視聴者にも伝わったのでしょう。終局直後は感動のコメントがたくさん寄せられていました。

さて、コンピュータ側はどんな想いなのでしょう。
といってもコンピュータには感情がないので開発者の気持ちですが。

私はponanza開発者山本一成さんのツイートがとても心に響きました。

「ponanza、最後まで動いてくれてありがとう。お前を作ってよかったよ。」

きっと開発者も棋士と同じくらい熱い気持ちで戦っているのでしょうね。

電王戦では色々なドラマがあり、棋士、開発者、そして私たち観戦者の色々な表情を見て色々な気持ちを共有しました。

笑顔、苦渋、落涙・・・。

そして、「将棋」がもっと好きになりました。

土曜日は最終局、どちらが勝っても最後の戦いです。
きっとまたドラマが生まれるのでしょう。
その熱い想いに少しでも触れることができるのは、とても楽しみです。
(石井)

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