みなさま、良いお年を (小川の書籍レポート 第3回)


 
  12月が忙しいのはどの業界も一緒だろうが、出版業界は年末年始の休みのために前倒しのスケジュールを余儀なくされる。1月は将棋書籍4点、2月が将棋書籍5点。これらの原稿整理、校正に飲み会が絡み、毎日毎日締切に追われていた。なんとか2月分の原稿を完了して本日はのんびりと忘年会である。


 さて、編集者の最大の利点は読者より先に原稿を読めることだが、1月発売の菅井さんの「菅井ノート 先手編」と糸谷さんの「現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~」は衝撃的な内容だった。詳しくいずれ触れたいが、菅井さんの本には「ここまで書いていいの?」という奥深い研究が惜し気もなく披露されており、また糸谷さんの本では研究手順の前に「どうして一手損角換わりを指すのか」、「一手損角換わりという戦法はどのようなことを狙っているのか」という疑問に分かりやすく答えている。発売は1月下旬。お楽しみに。


 なお2012年刊行の将棋書籍リストは下記の通り。時間にゆとりのある年末年始にじっくりお読みいただければ幸いだ。
(株式会社マイナビ 小川明久)

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