週刊将棋7月11日号発売!


 皆様こんにちは、週刊将棋編集部です。霧みたいな雨が降っています。
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 今週は羽生二冠が棋聖を防衛、タイトル獲得数81期とし、大山康晴十五世名人の記録を抜く単独1位となりました。獲得数が81で記録になるとは将棋にふさわしい数字ですね。
 棋聖戦第3局は再び横歩取り8四飛で挑んだ中村太六段でしたが、惜しくも敗退、初挑戦が終わってしまいました。中村六段の奮闘、羽生二冠の記録となった将棋は1~3面でお楽しみ下さい。
 また歴史的瞬間に立ち会った、挑戦相手の裏での中村六段の素顔は、8面茶柱で。
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週刊将棋7月11日号

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 今週筆者はB級1組の取材に行ってきました。控室で将棋を教えてもらっていると、対局を終えた佐藤康王将が控室に。自分の取材局が並べてある番の前に座り、なんだこれ変わった形の将棋だなあ、やら言っていました。その前に、棋聖戦の将棋やら、取材の将棋やらで珍しく好手を発見して、今日は冴えてるね!と褒めていただいた筆者。鼻が高いままだったので、この手はどうでしょう、と王将にも聞いてみると、お決まり(?)の、「それは2歩」。恥ずかしすぎる…。いい歩だと思ったのに。2歩に悪い手ないからなあ。その後、めげない筆者はまたいい手風な手がひらめき、ここはこうするんですか?と聞くと、「次こっちの番だよ、そんなに指したら良すぎちゃうよ(笑)」と王将はもちろん、控室もろとも笑われる始末。連続で指せたらそりゃあいい手やわorz 冴えてるのは日単位ではなく時間単位だったか。
 筆者が取材した昇級組2人は双方勝利、西では降級組が明暗分かれたB級1組は4面掲載です!
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 今週の「私のお気に入り」は郷田棋王に書いていただきました。先週のマイナビ抽選会に来ていただいたときは、締め切りの数日前。休憩時間やらに、取り立て屋のように追い回し、進行具合やら確認していました。そのせいか、そのおかげか、しつこくしたのが功を奏したか、あだとなったか、郷田先生のエッセーの冒頭に筆者との原稿についてのやりとりがちらっと登場します。
 まさかの自分登場にびびり、もちろん初めての出来事だったので、編集長に私が出てる!どうしよう該当部分削ってもらう?!とパニックになっていると、原稿を読んだ編集長が笑って、記者が登場するのはよくあること、このままだな!と。
 なぜ笑ったかというと、郷田先生の原稿の中に、○○のように▲▲な筆者とあったから。それを読んだO編集者も、筆者を呼ぶときは、おーい、○○のように▲▲な加藤さーん!と言うように。伏字自体はありがたい表現なのですが、O編集者がいうとからかいにしか聞こえんぞ…!
 頂いた原稿のその他の部分は、先生の人柄がとてもわかる、温かいものでした。18面です。
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 今週は他にも、
・豊島七段が定跡にもなりうるシステム打破の1手で藤井九段を破り、稲葉六段の自信に大石四段が敗退した竜王戦決勝トーナメント、
・高見四段が「オーラを感じた」加藤九段との53歳差対決を逆転で勝利した竜王戦昇級者決定戦、
・前期五番勝負まで昇りつめた清水女流六段が中村桃女流1級降し本戦突先駆けとした女流王座戦、
・「棋士人生に悔いなし」 石田九段が、50年で幕を閉じた棋士人生、道場、弟子への思い語った棋士済々、
・うれしい誤算でシステム1軍復活?藤井九段が語る七番勝負への意気込み、羽生二冠から見た藤井九段の印象から占う王位戦直前特集、
・破壊力抜群!相居飛車後手番の右四間飛車について詳しく解説!飯塚七段の新講座、
などなど盛りだくさんでお届けします!

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