週刊将棋5月16日号発売!


 皆様こんにちは、週刊将棋編集部です。上着がいらない程になってきました。
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 今週は、名人戦第3局と、女流王位戦第2局が行われました。
 名人戦第3局は矢倉。急戦模様になり、森内名人が羽生二冠の必死の猛追から逃げ切って勝利を収めました。これまで名人戦3局とも先手番が勝っています。今後も手番との関係にも注目です。
 女流王位戦は、第1局に続き、里見女流三冠が居飛車を採用しました。甲斐女流王位が有利に進めていたものの、そこからの里見女流三冠の猛攻はさすがのもの。四冠まであと1勝としました。
 名人戦は1~4面、女流王位戦は23、24面で解説しています。
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週刊将棋5月16日号

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 今週筆者は王位戦挑決リーグの最終戦一斉対局の取材に行ってきました。担当分は紅組の中村修九段―豊島七段戦、広瀬七段―戸辺六段戦。
 中村九段―豊島七段戦は、白組の丸山九段―村山五段戦と同じ部屋で対局していました。特別対局室以外の部屋の盤面カメラは1つなので、どちらかが映っているはずでした。しかし、どちらもネット・モバイル中継対象外だったため、カメラの位置の調整はされていなかった模様。夕方連盟に行き、記者控室で映像を見ると対局と対局の間の記録係が真上から映っていました。記録の文字まで読みとれず、映っていないも同然に。これはピンチなう。動きが全くわからない。検討用控室では中継されている将棋をメインに検討中。さてどうしようかと思い、記者控室にとどまり、うっすらと見える記録用紙を参考に待つことにしました。
 こうしてみると、記録だけでも状況が結構わかるもので、文字は読めないけど何手目に書かれているか、1分将棋になっているかはわかり、ずっと眺めていると記録係の動きに変化があることも判明。指し手を記入するには時間も書いている量も多い。「まで○手で○○○段の勝ち」と書いているに違いない、投了だ!と慌てて対局室に向かいました。そしたら対局室にはもう2人の姿がなく、検討用控室に行くと、そこで感想戦を始めたばかりでした。記録の映像GJ!!
 もう1局も無事取材が終わり、金曜日だったので自宅で誘惑と戦いながら書き上げました。
 U記者の、優勝が決まった渡辺明竜王―船江五段戦、藤井九段―牧野四段戦と合わせてお楽しみ下さい。5面です。
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 今週は他にも、
・丸山九段が郷田棋王降し、本戦出場まであと1とした竜王戦ランキング戦1組4位決定戦、
・大好評、後編は銀冠・金無双・雁木・舟囲い破りを実戦から学ぶ、三浦八段による「囲いの急所をつかめ」、
・電王戦出場プログラムが決定!GPS将棋が2度目の優勝を果たした世界コンピュータ将棋選手権、
・出会い、魂を直撃、愛してやまなくなった「宇宙戦艦ヤマト」を佐藤天七段が熱く語った「私のお気に入り」、
・並び順も一新、中村太六段の6-0が目立つ、今年度初の2012年度4月全棋士成績、
・開幕!佐藤康王将が序盤から難解な一手損角換わりで大石四段を破ってベスト8入りした大和証券杯最強戦、
・同じく佐藤王将の復位を称え、愛娘もかけつけ祝した王将戦就位式、
・などなど、盛りだくさんでお送りします!

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