それでも川は流れている
激しい雨、 激しい雨が、雷鳴とともに近づいてくる 「極地的な豪雨」と散文的に語られる、 地表を破砕する意志のような 激しい雨が 紫電が大地を撃つ その轟音のあとで異様な振動が続いた あれは、裂.....
それをしも詩と呼ぶのなら
夏至の水銀柱が登り詰めたところから 積乱雲が生まれ、 また積乱雲が生まれ 巨大な渦を巻きながら列島のなかばを覆った 南木曽、読書地区 「よみかき」という地名には およそ読みえぬものが潜んでいる.....
戦争が降ってくる
白いスニーカーを洗ったら また、空が高くなった 積乱雲が湧き上がり 張り詰めた空を、さらに押し上げる 影は夏の陽射しに抗議して 足元に小さく小さく凝っていく まるで、塊のように それは、限界集落にも見える .....