遊具の時間、4
きみの瞳に鬼がいるから帰らないぐらりぐらりと西日がゆれる 人形遣いを恋うるがごとく人形が濡れた砂場に散らすさふらん ふるえながら地平線へ消える みなひとつだけ呪文をもって つくられた命なにがう.....
遊具の時間、3
あや子、 その細い首をへし折って あなたの視界は なにを まとうの? 祈りという文字 似ているように たわむれて 身構えて スピードを出す みみもとで.....
遊具の時間、2
もう庭へ出てもいいよね いもうとは柑子の皮をぺろりと吐きぬ 微熱なる唇にはさまれたままアイスの棒の「アタリ」ひかれり おいでよ ここまで おいでよ いもうとに ひかりをたくさん てわたしたくて.....