超重機アスタコNEO 第7話「ペーパークラフトと会った日」


第6話「プレリュードNEO」より続く

 

お待たせしました! いよいよ発売日を迎えた書籍『超重機アスタコNEO』、皆さんは手に入れて下さいましたでしょうか?

 

でも、まだペーパークラフトを作ったという猛者はいなさそうなので、今回のエントリーでは1/22スケール・アスタコNEOペーパークラフトの可動部などを紹介する動画を公開してみました。

 

YouTube Preview Image

「詳しくは動画を観て下さい」というのもアレなので、少しだけ文章でも解説しましょう。

※余談ですが、動画では本体下部のキャタピラ部分が360度旋回しますよ、という部分をアピールし忘れました…w

 

Twitterなどで一番多かった質問が「なぜ1/22という中途半端なスケールなの?」というものでした。この書籍の企画・構成担当である僕もプラモデルは結構作るので、簡単にプラモデルのスケール一覧を挙げてみますと、24分の1スケールは自動車のプラモデルとして非常に一般的ですし、20分の1スケールはF-1マシンやインディーカーレースマシンなどのプラモデルでは一般的なスケールです。あ、そうそう。バンダイさんから発売されていた『装甲騎兵ボトムズ』のプラモデルシリーズも1/20でした。

 

と、いうわけでアスタコは1/22スケールなので、クルマなどのプラモデルと並べて飾れるように作りました…というのは後から考えた理由です。企画当初は製作原価を抑えるために、現状よりも小さいサイズでの製作を想定していたのですが、ペーパークラフトのデザイナー・Akihiroさんからの提案により、このサイズになったのです。では、Akihiroさんは何故このサイズにしたのか? それは、ペーパークラフトで使われている油圧パイプに秘密があったのです。

 

縮んだ状態の油圧パイプ。内側の紙と外側の紙が摩擦することで、このポーズを保持している

上の写真で「HITACHI」と書いてあるアームの上にあるオレンジ色のパイプと、その内側から左方向へ少しだけ伸びている銀色のパイプ。この2つのパイプは紙同士が摩擦することでポーズを保持できるよう、接触面の面積を計算した結果、これ以上面積を減らすべきではないという判断に至ったそうです。

 

パイプを伸ばしたところ。この状態でも、パイプは保持される

パイプを伸ばしたところでも、任意の場所でポーズを保持するため、油圧パイプの太さから逆算して全体のサイズを計算し、できるだけ自動車のプラモデルに近いスケールに…と調整していった結果が、1/22というスケールだったのです。

もちろん、このくらいの差であれば「約1/24スケール」と広告などに書いてしまうこともできます…が、逆に1/22スケールとアピールすることで、そのくらい厳密なスケールモデルであることがアピールできるのでは? と考え、敢えて正直に、1/22スケールと対外的に告知することにしたというわけです。

 

なお、東京・千代田区にある書店「書泉」2店舗で完成見本を展示する予定なので、完成品を見たい人はぜひ足を運んでみて下さい。

<完成見本展示予定書店>

書泉グランデ千代田区神田神保町1-3-2) ※最寄り駅は神保町駅

書泉ブックタワー千代田区神田佐久間町1-11-1) ※最寄り駅は秋葉原駅、または岩本町駅

 

次回、超重機アスタコ 第8話「唸れ!夢を掴んだ必殺アーム」見て下さい!

 

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