大変お待たせしました! 旬モノ編集部が手掛けた新刊『超重機アスタコNEO』の、オンライン予約が始まりました。 ※発売は6月29日(土)です
…え? アスタコNEOをご存じないですと? では、今回の新刊テーマとなったアスタコNEOが何なのか、ご存じない方向けの紹介記事を書くとしましょう。
アスタコNEOとは、重機メーカーの日立建機(株)が2012年9月に発表した、量産型(市販品)の重機のこと。ベースとなっているのは油圧ショベル(パワーショベル)なんですが、腕をもう1本追加し、2本腕とすることで「掴みながら切る」「押さえつけながら割る」「長いものを安定して運ぶ」など、これまでの油圧ショベルには不可能だった複雑な動きができるようになっているのです…というのは、あくまで模範回答。
「アスタコNEOのファンブックを作りたい。というか、僕自身が今すぐ欲しい。読みたい!」 そう言っていた本書の企画&構成&執筆担当は、アスタコNEOの魅力について、こう説明しています。
「腕が2本になるだけで、途端にロボットのように思えるんですよ。キャタピラを装備した2本腕のロボットって、ロボットアニメの世界では“二足歩行の主人公機が開発されるまでの過程で開発された実験機”的な位置づけとして、ロボットアニメの作品中に登場することが多いんです。そう考えると、アスタコNEOが2012年に市販されたわけですから、このままだと近いうちに本当に乗れるロボットが誕生するかも…? そんなワクワクした気持ちになるんです」
彼と同じような感情を抱いていたマスコミ関係者は、けして少数派ではなかったようです。昨年秋の発表以来、アスタコNEOは「ガンダム建機」という愛称を付けられ、さまざまなテレビ番組やニュースサイトで幾度となく取り上げられることとなりました。
ちなみに「ガンダム建機」という愛称を付けられた背景は、単に「2本腕=ロボットっぽい=ガンダム」という単純な理由だけではありません。この重機を開発した研究者は大のガンダム好きで、「いつか人が乗って動かせる大型ロボットを作りたい」という夢を持って日立建機に入社した人だったことも、そんな愛称を付けられた理由の一つです。
そんなエピソードを聞いて、より「アスタコNEOの本を作りたい」という熱意を高めた本書の企画&構成担当者は、出版許可を得るため企画書を作成し、日立建機さんの門を叩いたというわけです。ここから、すべてが始まりました。
次回、「アスタコのコクピット」。君は生き延びることができるか?