減塩ごはんの里便り – 長寿日本一位の長野県では野菜作りがスタート


ゴールデンウィークも終わり、そろそろ暑さが厳しくなってきました。熱中症が心配される気温になってきたので、気をつけていただきたいのですが(旬モノ編集部のブログの記事をご覧ください)、長寿日本一に輝いた長野県でも野菜の栽培が進んでいます。

 

以前にも紹介したように、長野県の盆地は気温の気温の日較差や年較差がとても大きい場所です。今年は4月21日に松本近辺では雪が降ったかと思ったら、ゴールデンウィークには最高気温が24.2度で最低気温が-1.3度という地域もありました。1日の気温差が5度以上ある日は寒暖差アレルギーが出やすいので気をつけるようにテレビで盛んに報道されていましたが、この地域では25.5度という差です。しかも夏と冬が同居したような最高気温と最低気温の組み合わせは、信州の気候の厳しさを物語っています。そんな場所だからこそ、おいしい野菜も穫れるわけですが、標高800mのとある村でもさまざまな野菜作りが始まっています。

 

この村では、ゴールデンウィークではまだ山に雪が残っています。ところが、昼は太陽の光が直接当たると真夏のような暑さになりますが、夜はマイナスの気温の日もありますね。

 

小さい頃から都会に住んでいると、野菜がどのように作られるのかまったく見た事もないという方もいるでしょう。春とは言え、まだまだ最低気温が低い場所では、苗が霜で枯れてしまう危険性があるため、マルチと呼ばれるビニールシートによって保温します。扇状地では風も強くてすぐに土が乾燥してしまうため、このビニールシートによって湿度を保つこともできます。マルチには透明なものや黒いものなどさまざまな色が用意されていますが、黒いものでは苗以外の部分に日光が直接当たらないため、雑草が生えにくいという効果もあります。

 

これ何?と思われるかもしれませんが、寒い地方での春の野菜作りによく見られるマルチを使用した栽培です。この村は、少し前に風で土埃が舞い上がって霧のようになってしまう煙霧の映像がニュース番組で報道されていました。土が乾燥しやすい地域なので保湿はとても大切です。

 

高原と言えばレタス栽培のイメージがありますが、レタスやキャベツは苗の頃は写真のように「何の草?」のような形をしています。これが次第に育ち、葉がドンドン内側に固まって丸くなり、やがて大きな球体になるわけです。「長寿一位の長野県式減塩ごはん」でご紹介しているサラダやお味噌汁、和え物、炒め物など新鮮な野菜をふんだんに使用した料理の元はこのように作られるわけです。

 

このかわいい葉っぱは実はレタスの苗です。一口で食べられそうな頼りない大きさです。

 

これは早めに栽培を開始したレタスです。かなり大きくなっています。

 

キャベツの苗です。農家の皆さんがこの小さな苗をこれから一生懸命育てて皆様の食卓に丸く固まったキャベツを届けるわけです。

 

長野県は野菜の摂取量でも日本一位であり、長寿の秘訣は自分たちで栽培する新鮮や野菜にもあるようです。夏に向けて、減塩ごはんの里の野菜作りは種類も増えてさらに本格的になって行きますので、信州産の野菜をぜひスーパーなどでお買い求めください。

 

 

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