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熱中症ミニ知識

熱中症は死に至ることもあるとても怖い病気です - 今年の夏も気をつけましょう

熱中症は、屋外で強い日差しの中に長時間いた場合に発症することもありますが、室内にいても環境によってかかることがあります。

少しずつ暑くなってきましたね。昨年に続いて今年の夏も電力の供給不足が問題になっており、「節電」は重要なテーマです。当日の節電の状況は内閣官房のホームページ「節電.go.jp」に掲載されているので、各企業、各家庭で節電目標に向けて努力することになりますが、注意しなくてはいけないのが「熱中症」です。

熱中症は、屋外で強い日差しの中に長時間いた場合に発症することもありますが、室内にいても環境によってかかることがあります。特に湿度と気温が高い室内にいると屋外でなくても熱中症にかかる危険性があります。

政府が運営している「節電.go.jp」ではほぼリアルタイムで電力の使用量が確認できます。

熱中症というのは、なりやすいなりにくいの個人差はありますが、インフルエンザのような感染症の病気ではありません。長時間直射日光を浴びたり、気温や湿度が高い場所にいて体の機能が低下する病気です。そのため、暑い場所に長時間いないようにすれば防ぐことができます。ところが、毎年熱中症の救急搬送のニュースが報道されています。猛暑だった2010年8月には2万8448人が熱中症で搬送されています。ちなみにこの年の熱中症による死亡は1718人です。2011年8月も1万7566人が搬送されました。暑い場所にいなければいいだけなのですが、なぜこれほどの人が熱中症になってしまうのでしょう?

事情はいろいろあります。学校の場合は、校庭や体育館で運動をしていて倒れることがあります。炎天下で仕事をしていてかかる場合もあります。そして、室内にいても「この季節はまだ大丈夫だろう」とか「気温が低く感じられるから大丈夫だろう」といった人間の勘違いによって発症してしまうこともあります。学校での発症は先生たちがどれぐらい注意して対応してくれるかにかかっています。特に体育の授業などは、子供たちには拒否することができないので、先生がどう判断するかにかかっています。屋外での仕事はなかなか難しいところがありますが、水分を充分補給して休憩を取ることによって予防することができます。室内にいる場合は、とにかく自分の感覚を信じないで、温度計や湿度計の値を確認して、今自分がどのような環境に置かれているのかを確認することによって防ぐことができます。

6月に入ったばかりですが、5月28日?6月3日の1週間で252人もの方がすでに熱中症で救急搬送されています。成人39.7%、高齢者38.5%、少年19.4%、乳幼児2.4%という割合で、重症は全体の中で3.2%もいました。重症の場合には、意識障害や痙攣、運動障害が起き、酷い場合には死に至ることがあります。熱中症は本当に怖い病気です。明日6月7日から、発売される「携帯型熱中指標計「見守りっち」付き熱中症対策ガイド」では、医学博士の清益功浩氏が詳しく熱中症について書かれていますので、ぜひご覧ください。  

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