先週からスタートしたデータ予想。日本ダービーは、「勝つのはトゥザワールドかイスラボニータ」とつまらない結論を導き、ものの見事に外れ去った。
今回はマイル王を決める安田記念。ひるまず過去のデータを絞っていこう。
■1番人気で勝つ条件 前走1番人気でGⅠ勝ち
まず安田記念の大原則は1番人気馬が勝つか5着以下という点。1番人気が2、3着に惜敗という試しがない。
この10年間で1番人気に応えたのは2頭。5年前のウオッカと昨年のロードカナロアだけ。どちらも歴史に名を残す名馬だが、しかもいずれも前走、1番人気でGⅠを制していた。
逆に消えた1番人気馬は前走が京王杯1着のサダムパテック、スーパーホーネット、オレハマッテルゼ。GⅠ勝ちでも2番人気だったアパパネ。前走勝っていなかったローエングリン、テレグノシス。前走GⅠ1番人気で勝っていたスズカフェニックスは馬体重が軽かった(後述)。
ということで、今回1番人気が絶対視されるジャスタウェイだが、前走GⅠ圧勝とはいえ、ドバイに人気は存在しないので、データからはどちらとも言えない。
■まず9頭に絞る
さてデータから勝ち馬の条件に迫っていこう。都合により過去8年のデータに絞る。
【勝ち馬の条件】①前走
・前走は1着またはGⅠ3着内またはGⅡ2番人気以内
・前走は3月以降の芝1200~1800m
これで残るのは、1、2、3、5、8、10、13、14、17の9頭。ホエールキャプチャ、トーセンラーなどが消えたが、まだ多すぎる。
■続いて6頭に絞る
【勝ち馬の条件】②前々走
・前2走のうちどちらかで重賞4着内
・前々走は3着内または4番人気内
消えるのは、1、2、3。残りはエキストラランド、ミッキーアイル、ジャスタウェイ、フィエロ、クラレント、ワールドエースの6頭。
■残るはミッキー
【勝ち馬の条件】③馬体重
・前走は470キロ以上。
前述のスズカフェニックスをはじめ、過去8年の連対馬16頭はいずれも前走が470キロ以上の馬だった。
これで消えるのが17ワールドエース。
【勝ち馬の条件】④斤量
・前走は牝馬を除き、57キロ以上を背負っていた
安田記念、牡の古馬は58キロを背負う。京王杯やマイラーズCで56キロだった馬は好走していたとしても本番では3着止まりだ。
これで消えるのが5エキストラエンド、13フィエロ、14クラレント。残るのはミッキーアイルとジャスタウェイとなった。
■結局ジャスタウェイ
【勝ち馬の条件】⑤展開
・前走、逃げなかった
この10年、安田記念は逃げ切り勝ちがない。コンゴウリキシオーがダイワメジャーのクビ差2着に粘ったのが最高だ。
ということで逃げ馬ミッキーアイルは消し。
結局ジャスタウェイが残るという結論となった。
■ジャスタウェイに不安な材料
ただし、ジャスタウェイにも不安な材料はある。
一つ目は雨の影響が懸念される馬場状態。やや重の中山記念を制しているから大丈夫とは思うが、昨年秋の天皇賞秋でジェンティルドンナ以下をちぎったような速い馬場が理想的なことは確かだ。
二つ目は乗り替わり。天皇賞秋、ドバイでコンビを組んだ福永騎手が騎乗停止で、乗り替わったのはベテラン柴田善臣。同馬での成績は2着2回。また今年は重賞で一度も馬券に絡んだことがない。ヤマニンゼファーで安田記念を制したことはあるが、何と言っても21年も前の話である。果たして今回人気に応えることができるだろうか。
ちなみに過去8年の安田記念勝ち馬で乗り替わりは、
・12年リアルインパクト:内田博(3着)→戸崎
・08年ウオッカ:武豊(2着)→岩田
の2頭のみ。いずれも前走負けての乗り替わりだった。
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