「アイビスSDは“芝重賞”という概念を取っ払え!」 JIN


アイビスSDは“芝重賞”という概念を取っ払え!

今回は新潟芝1000Mで行われる真夏の名物重賞アイビスサマーダッシュについて書いていこう。

直線1000Mのコースというのは日本では新潟にしかない。

1000Mをひたすらダッシュするという特殊なコースだけあって、得意不得意が顕著に現れる傾向にある。

例えば父サンデーサイレンス系は過去10年のアイビスSDで(0?0?1?20)と散々な成績しか残せていない。

では、どういった血統の馬を狙っていくべきなのか?

ここでは新潟直千の“特注種牡馬”を取り上げたい。その馬の名は……

 

アフリート

 

アフリートはカナダで生産され、同国とアメリカで現役生活を送ったダートGI馬だ。

当然ながら芝よりダートの適性のほうが高い。芝とダートの勝利数を比較してみると、ダートで800勝以上を挙げているのに対し、芝ではわずか150勝程度にとどまっている。(※8月1日現在)

つまり、アフリートはダート種牡馬なのだ。

にもかかわらず、新潟芝1000Mではアフリート産駒が驚異的な成績を挙げている。

 

◆アフリート産駒成績
集計期間:1999. 7.18 ~ 2013. 9. 1
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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10- 7-11-40/68 14.7% 41.2% 132 113
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※単勝50倍以上除外

 

いかがだろうか? 初年度産駒からすべて集計したが、70頭近く出走しているにもかかわらず、複勝率41%、単複回収値100以上という秀逸な成績を残している。

アイビスSDでは2011年、アフリート産駒のエーブダッチマン(5番人気)とアポロフェニックス(11番人気)が2、3着に激走している。明らかに芝1000Mの適正が高いわけだ。

ダート種牡馬のアフリートが高い適性を示し、芝の王者であるサンデーサイレンス系が苦戦を強いられている――。

これが新潟芝1000Mの実情なのだ。

つまり、アイビスSDで狙うべきなのは芝血統ではない。ダート血統に重い印を打つことこそ、的中を勝ち取るための最短ルートなのだ。

実際、ここ2年と4年前は父ミスプロ系が連勝。3年前と5年前は勝ち馬の母父はミスプロ系だった。

 

まとめると、アイビスSDは芝重賞と思わない方がいい。ダート血統を狙っていくことが、的中へとつながっていく。

アイビスサマーダッシュの最終結論は「メインレース徹底検証&予想」、もしくは「注目メインレース徹底リサーチ」にて。また、私のブログではクイーンSの予想のポイントも公開しているので、そちらもチェックしてほしい。

 

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