倉本匠馬コラム 「第2回 2014年新種牡馬(1)」


今週は2014年新しく登場する新種牡馬について書いていきたいと思います。
数が多いので有力馬を2~3回に分けて取り上げていきます。

 

①ハービンジャー
父 Dansili
母父 Bering
供用地 安平・社台SS

 

今年社台SSで一押しの新種牡馬ハービンジャーです。
キングジョージⅥ世&Qエリザベス賞で後の凱旋門賞馬ワークフォースと愛ダービー馬ケープブランコを11馬身差を付ける圧勝。
コースレコードで勝利し当時のワールドサラブレッドランキングでシーザスターズに次ぐ歴代2位のレーティングを与えられた馬です。
圧勝したレースを最後に現役を引退しましたが、サンデー系と配合出来るという事もあり初年度から211頭種付けされています。

 

(評価)
芝○
ダート○
距離 中距離
総合評価 C

 

馬体を見ると典型的なヨーロッパにおいて活躍出来る馬。
日本で大活躍出来るかどうかは微妙です。
ただ、身体のバランスが良い事や良い牝馬に配合されている事を考えると中距離路線、ダート路線ではそれなりに良い馬を輩出する可能性が高いと思います。

 

②エンパイアメーカー
父 Unbridled
母父 El Gran Senor
供用地 新ひだか・JBBA静内種馬場

 

2頭目はフェデラリスト、イジゲンなどの活躍馬を輩出しているエンパイアメーカーです。
すでに日本で成功しているイメージのある種牡馬なので多くの方がご存知だと思います。
また、アメリカでも種牡馬として成功しており2012年には米リーディングサイアーを獲得。
日高の有力繁殖牝馬に種付けされる事が多く初年度の種付頭数が204頭と大人気となっています。

 

(評価)
芝○
ダート◎
距離 マイル~中距離
総合評価 B

 

馬体を見るとマイル~中距離路線で活躍馬を出しそうなタイプです。
また、芝とダート問わず走れそうなタイプで今後もイジゲンやフェデラリストのような活躍馬を出してくれると思います。
身体のバランスはハービンジャーと比べると多少悪いところもありますがそれをカバーする筋肉などがあります。
来年のクラシック路線を賑わす馬が出て来るかどうか今から楽しみです。

 

今回は2頭に留めましたがいずれも活躍が期待されている種牡馬です。
次回はヴァーミリアン、カネヒキリ、キンシャサノキセキ辺りを取り上げる予定ですのでよろしくお願いします。

 

———————————-

プロの予想は「競馬予想グランプリ

iPhoneはこちら

アンドロイドはこちら

カテゴリ: 倉本匠馬