下手はこうして上手に勝て!「圧勝・置碁戦法」発売中

圧勝・置碁戦法」が発売されました。

置碁といっても2子局から9子局までいろいろありますが、本書では主に3子局題材にしています。
なぜ3子局か?
著者の宮本先生は、はしがきでこう述べております。

 

三子局を研究すれば、もっと石数の多い碁はひじょうに楽になる道理。同時に、二子から互先の碁にも応用していただけます

 

本書で扱っている置碁での黒の作戦は必見です。

 

白の三々は大歓迎

 

白の高目に小目でカカるのは避けよ

 

白にハサまれたら「とりあえず一間トビ」

 

などなど、とにかく本書では宮本先生の歯に衣着せぬ解説が一番おもしろいです。

 

なかには、えっ!?と思うような作戦もあります。

たとえば上図の有名な定石。
本書では置碁において、この定石は打ってはならない、と言い切っています。
問題なのは黒4のカケツギです。
なぜかというと…

後々、白1からの打ち込みがうるさいからです
確かに局面がまぎれてきそうです。
となると、自力で上回る白が有利になる可能性が高くなります。

ですので、黒はツケヒイたら、aのカタツギを打て!と本書では結論付けています。
この考え方を極端に思うか、そうでないかは読者次第でしょう。
ただ、下手の立場でどう局面をリードしていくかをこれほど具体的に示した書籍はあまりないでしょう。

 

ひとつ言えるのは、本書を読むとものすごく置碁を打ちたくなる、ということです(笑)。

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