こんにちは、囲碁人編集部です。
2013年6月発売の新刊として、小松英樹九段の著書『基礎からわかる 白番布石の教科書』を制作中です。
対局では、黒番が得意な方、白番が得意な方それぞれいらっしゃると思いますが、一般的に黒番が好きな方のほうが多いという印象があります。おそらく白番は、相手の作戦を読み、主導権を握られないよう上手に対応していかなければならないからだと思います。
本書は「ゆっくりした展開に持ち込む」、「弱い石を作らない」といった法則をもとに、実戦によく現れる布石の白番の打ち方を解説した書籍です。
その中から1問紹介したいと思います。
よく出てくる布石で、黒が1にカカったところです。
白はA、Bどちらが正しいでしょうか?
白2(A)とハサむのが正しい方向です。黒は3、5のツケ切りでサバくくらいです。
白1から、白7とハサむのがこの局面にあった定石選択です。
白2(B)と受けるのは石の方向が良くありません。黒3とヒラかれると白△が孤立してしまいます。
本書は白番布石の根本的な考え方から、三連星対策・中国流対策など、実戦によく出る布石の対処法を解説しています。
本書の打ち方を身につければ、白番を怖がることはなくなるでしょう。
『基礎からわかる 白番布石の教科書』(小松英樹九段・著)は2013年6月下旬発売の予定です。お楽しみに!