模様の碁を打つ際に気をつけるべき点として、本書では次の4つを挙げています。
1 模様は広げる
2 模様には早く芯を入れる
3 厚みは広げるな
4 確定地も厚みと考える
1と2に関して、どこまで模様を広げていいのか?また、どのタイミングで模様に芯を入れるのか?そのような判断が必要になる場面が実戦でもよく出てくると思います。
それでは、本書から例題をひとつ。
模様を広げるか(A・B)、模様に芯を入れるか(C)という問題です。
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正解は模様に芯を入れる黒1!これが全局的にバランスのとれたヒラキになっているのです。
というのは、白の消しの手にも打ち込みの手にもうまい対応があるためです。
詳しい変化図は本書でご確認を。
一方、模様を広げるA,Bは広げ過ぎということで失敗になります。
模様を広げる手は打っていて気持ちいいのですが、それだけ侵入の隙もあるということですね。要注意!
「手厚さの罠」