社会主義が資本主義に変わってゆく10年間を写真で見る『もう一つのベルリン』


もう一つのベルリンドイツがまだ東ドイツ(ドイツ民主共和国)と西ドイツ(ドイツ連邦共和国)に分かれていた1987年、東ベルリンの地に降り立った著者の村田満氏。その2年と少し後にベルリンの壁が解放され、東西ドイツが再統一されることなど誰も予想し得なかったその頃に、カメラマンだった村田氏は街の風景を記録するためにただ、シャッターを切った。

 

二度のドイツ訪問の後、ベルリンの壁が崩壊。その直後にもまた東ベルリンへと足を運び、社会主義で育った人々が資本主義の中で生活を始めている光景を、その目で、そのフィルムに焼き付けることとなった。その後、2001年までの東ドイツの写真をまとめたものは、2002年7~8月にキヤノンサロン銀座とキヤノンサロン札幌で写真展『もう一つのベルリン -旧東ベルリン、街の変遷-』にて公開されることとなった。

 

この電子書籍は、その写真展で展示されたものに50枚の写真追加を行い、解説文などを添えたもの。各写真には地図へのハイパーリンクが作られているほか、写真は本職のカメラマンである村田氏が撮り下ろした高解像度のもの。すべての写真はダブルタップすることで拡大/縮小モードへと切り替わるので、隅々までじっくり堪能することができる。

 

ベルリンの壁が人々の生活にどんな影響を与え、街の様子はどう変遷していったのか。社会主義から資本主義へと、急速に変化を遂げた街はどうなっていったのか。まだインターネットどころかデジタルカメラすらなかった時代にプロカメラマンによって撮影された、貴重な写真集である。

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