話題のトラックメーカー tofubeatsが音楽制作を語る


無料電子雑誌「Creative Now FREE」には毎号、様々なジャンルのクリエイターたちの独占インタビューが掲載されています。今回は、2014年6月上旬配信予定の最新号「Craative Now FREE」(Vol.017)に掲載予定のインタビューの一部を紹介します。今回紹介するクリエイターは、森高千里や藤井隆とのコラボレーションでも話題を集めているトラックメーカー/DJのtofubeatsです。

 

tofubeats

1990年生まれ 神戸市在住のトラックメーカー/DJ。高校時代からDJ Newtown/tofubeats名義でクオリティの高いオリジナル音源やMix音源をインターネットで精力的に無料配信し話題を集める。大学生時代から、YUKI、ももいろクローバー、南波志帆、佐々木希など、様々なアーティストのリミックスを手掛ける。プロデュースや楽曲を手掛けたアーティストは、9nine、でんぱ組inc.、lyrical school、Negicco、仮谷せいらなど多数。映画『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが』の主人公 神前美月(橋本甜歌)による主題歌『HOW'S IT GOING?』をプロデュース。
アーティストとしては、『水星 feat.オノマトペ大臣』を収録したアルバム『lost decade』を2013年にリリース。同年、WARNER MUSIC JAPANからゲストボーカルに森高千里を迎えた『Don't Stop The Music』をリリースしメジャーデビュー。2014年4月には、藤井隆をゲストボーカルに迎え『ディスコの神様』をリリース。2014年夏の大型フェス『summer sonic 2014』へ森高千里 with tofubeatsとして出場決定。

 

インタビューではtofubeatsが自身の音楽活動について詳しく語ってくれましたが、ここでは、現在、全国公開中の青春コメディ映画『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(KADOKAWA配給)に提供した主題歌『HOW’S IT GOING? 』の制作エピソードを中心に紹介します。なお、tofubeatsのインタビューの完全版は2014年6月上旬配信の「Crative Now FREE」(Vol.017)に掲載予定です。

 

──これまでも様々な音楽活動をされてきたtofubeatsさんですが、映画の主題歌を手掛けるのは初めてですね。

 

tofubeats(以下、同)「そうですね、ただ、ボーカルのてんちむ(橋本甜歌)さんには『MARBLE WONDERLAND by ASIA 可愛 WAY』というファッションイベントのテーマ曲『KAWAII GIRL』のレコーディングでお仕事をしたことがあったので、やりやすかったですね」

 

──原作マンガはご存知でしたか。

 

「原作のアニメの名前は知っていました。お話をいただいてから、原作マンガを全巻買って読ませていただきました。それで『おお、この作品の主題歌か~』と(笑)」

 

──tofubeatsさんの楽曲はアニメやアイドルがモチーフになっている曲もあり、アイドルへの楽曲提供も多いのですが、『水星』以降は「メロウ」や「アーバン」といったお洒落なイメージも強くあります。『妹ちょ』のようにエロ要素もあるちょっと過激な設定の作品への参加に抵抗感はなかったのでしょうか。

 

「まったくなかったですね。僕は元々、この作品のような夜中にひとりで楽しむDVDとか、深夜ドラマっぽい感じの小規模作品が大好きなんです。仕事で接点はなかったのですが、監督の青山裕企さんと、伊基公袁さんの作品も大好きです。青山さんも伊基さんもてんちむさんも好きなので、この映画に主題歌で参加することは、ドリームチームに加えていただけたみたいで誇らしかったですね」

 

──どのようにしてtofubeatsさんに依頼があったのでしょうか。

 

「伊基監督がかなりの音楽好きで、インディーズ時代の僕の音源もチェックしてくれていたようなんです。その流れで今回の依頼がありました」

 

──伊基監督から、楽曲に関してオーダーなどはありましたか。

 

「映画自体、ドタバタしていてお色気シーンが多い作品なので、そういったカオスをラストで集約させ、主人公のピュアな心情がよく伝わるような曲にして欲しいといわれました」

 

──メジャーデビュー後のtofubeats名義の楽曲はミドルテンポでメロウな曲の印象が強いですが、『HOW’S IT GOING? 』はアイドルらしいというか、非常にアップテンポな楽曲ですね。

 

「『妹ちょ』のような映画で、あまりにしっとりとした曲を主題歌にしてしまうと、一周して笑いになってしまう場合もあります。そこは気を配って、今回のような楽曲に仕上げました」

 

──tofubeatsさんは自身名義の楽曲と提供曲とで、意識して分けている部分はあるのでしょうか。

 

「特にないですね。あくまでも映画の印象で書かせていただきました。もし、意識する部分があるとすれば、てんちむさんが歌うという部分ですかね」

 

──これまで、様々な女性アイドルの楽曲を手掛けられていますが、橋本さんのボーカルはいかがでしたか。

 

「普通、20歳そこそこの女の子が立派なレコーディングブースに入ると緊張するものですが、彼女はそれが皆無でいつも堂々とされていました。こちらの提案にはすべてトライしてくれましたし、アイドルとは違う意味で強い芯がある人でしたね。正直な話、歌が本業の方ではないのでレコーディングも苦労するかもと思っていましたが、かなりスムーズに進行しました」

 

──この映画で初めてtofubeatsさんの曲に触れる人もいるかもしれません。そういった方にひとことお願いします。

 

「『HOW’S IT GOING?』以外にも色々なタイプの楽曲があるので、興味を持たれた方は聴いてみてください」

 

tofubeatsが音楽制作についてさらに詳しく語ってくれたインタビュー完全版は、2014年6月上旬配信の「Crative Now FREE」(VOl.017)に掲載予定です。また、tofubeatsが主題歌を担当した映画『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』は全国公開中です。

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