写真で見る世界最小最軽量のEOS Kiss X7 – そのサイズを実際に比べてみる


「EOS Kiss X7i」に続いていよいよキヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X7」が4月24日に発売になりました。「これが一眼レフ?」と疑ってしまうほど本当にコンパクトで、すでに店頭で実際に体験された方もいると思いますが、世界最小最軽量の一眼レフカメラの大きさをとは実際にどれほどのものなのでしょうか?そのボディサイズを比較写真を通じていち早くご紹介しましょう。

 

比較の前に「EOS Kiss X7」と「EOS Kiss X7i」の違いについて今一度確認したいと思います。 わかりやすく言えば、「EOS Kiss X7i」は前モデルのX6iを機能強化した正当な後継機で、「EOS Kiss X7」は機能強化よりも世界最小最軽量を目指した新しいコンセプトの製品です。基本機能に大きな差はないのですが、X7iはX6iと同様にバリアングル液晶モニタを搭載しサイズもそのままですが、X7は小さくなった代わりに固定モニタで連写速度が秒5コマから4コマに下がっています。

 

左からX7、X7i、そしてEOS 7Dです。すべてAPS-Cサイズの撮像素子です。7Dは2009年10月に登場したモデルで、入門機のKissとは異なり、ターゲットユーザーはハイアマチュアとなっていますが、ネーミングが7つながりなので参考として並べてみました。7Dを実際に手にしてみると7の倍ぐらいの大きさに感じますが、撮像素子のスペックだけ見ると最新のX7やX7iと違いがありません。しかし、マグネシウム合金ボディや秒約8コマという高速連射、約100%の視野率のファインダ、オールクロス19点AFセンサーなど、上位機種としては、現在でもそれなりに優れている点は数多くあります。

 

背面から見るとさらにボディサイズの違いがよくわかります。実際の横幅は、X7=116.8mm、X7i=133.1mm、7D=148.2mmです。X7とX7Dの差はなんと31.4mmもあり、iPod Shuffleの横幅分(31.6mm)大きいことがわかります。液晶モニタは3製品とも3型ですが、X7とX7iはワイドタイプで縦横比が3:2で7Dは4:3です。また、X7とX7iはタッチパネル式を採用しています。X7とX7iは十字キーですが、7Dはサブ電子ダイヤルとマルチコントローラーを装備することによって操作性を向上させています。、

 

側面から見ると高さはまったく異なりますが、奥行きはそれほど大きな違いがありません。X7=69.4mm、X7i=78.8mm、7D=73.5mmです。X7とX7Dの差はたった4.1mmしかありません。これは、一眼レフなのでほぼ同じサイズのミラーが入っているためです。しかし、なぜか7iは7Dよりも奥行きが5.3mmありますが、これは内蔵ストロボを搭載しているためだと思われます。高さは、X7=90.7mm、X7i=99.8mm、7D=110.7mmで、7Dは視野率約100%の大型のペンタプリズムを採用しているためX7との差は20mmにもなります。ちなみにX7とX7iの視野率は約95%です。

 

キヤノンのミラーレスカメラである「EOS M」とX7を並べてみました。撮像素子はどちらもAPS-Cですが、上部にペンタプリズムがない分、Mのほうが高さが低いためかなり小さく見えますが、Mの横幅は108.6mmなのでX7よりも8.7mm短いだけです。

 

横から見るとミラーレスの圧倒的な小ささがわかります。X7=69.4mm、M=32.3mmでその差は約2倍近い37.1mmにもなります。撮像素子は同じサイズですが、ミラーがない分、奥行きがまったく異なります。高さは、X7=90.7mm、M=66.5mmで24.2mmの差で、ペンタプリズムの有無がこの違いになっています。

 

幅、高さ、奥行きをそれぞれ比較するとX7iや7Dと比べて最大でも数cmぐらいの差ですが、手に持った時は3つの要素が組み合わさって体積の違いとして感じるため、実際に7を持ってみるとその小ささに本当に驚きます。特にバッグに入れて持ち運ぶ時はその違いがハッキリとわかります。7Dが入らなかったバッグでも7なら無理なく収まります。どちらかと言えば、一眼レフカメラを持ち歩くというよりも交換レンズを携帯しているような感じでしょうか。Mはさらにその上を行っていますが、被写体を光学式ファインダでダイレクトに捉えることができる一眼レフカメラは、太陽光の下での撮影や被写体のスピードが速いスポーツや動物の撮影では圧倒的に有利です。

 

現在、さらに詳しいレポートを準備していますので、Creative Nowでの掲載をお待ちください。

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