9月19日よりAdobe Creative CloudでiPadアプリが作りたい放題に


鳴り物入りで2012年4月にスタートしたアドビ システムズのクラウドサービス「Adobe Creative Cloud」。Adobe Creative Suite 6(以下、Adobe CS6)のすべてのアプリケーションを利用でき、さらにパッケージ版には含まれていない新機能も次々と利用できるこのサービスは、アドビ システムズが目指す次世代のツール&サービスの提供方法です。

 

 

サブスクリプション(月額や年額といった支払い方法で一定期間サービスを受けられる契約)方式によって、月額5000円(CS3以上のユーザーは年間プランなら月額3000円)とうい低料金でAdobe CS 6のアプリケーションをすべて利用できるのはとても魅力的ですが、古くからのユーザーの中にはいまひとつピンとこない方も多いのではないでしょうか。これまで数十万円も支払ってパッケージ版を購入してきたのに毎月3000円ずつ支払い続けるという方法は、ある意味不安な部分もあります。物理的な「外箱とディスク」が手元に来ないこともありますが、パッケージ版特有のダウングレードサービスもありません。途中でサービスを止めたらその後はどうなるのかなど、考え出すと切りがありません。

 

しかし、全部入りの「Adobe Creative Suite 6 Master Collection」がオンライン販売では33万4950円で、CS5.5からのアップグレードは6万4500円となっています。メジャーバージョンアップは1年に1回ぐらいなので、毎年6万円以上の料金を支払って最新バージョンを使うことになりますが、もしすでにCS3以上のパッケージ版を所有していれば「Adobe Creative Cloud」の利用は月額3000円で済むわけですから、1年で3万6000円の費用で最新バージョンとサービスを受けることができることになります。つまり、1年単位で考えるとメジャーバージョンアップよりも圧倒的に安いことは間違いないのです。

 

では、実際の利用者はどれぐらいいるのでしょうか?従来とはまったく異なる支払い方式なので、最初はあまり利用者がいないのではないかと思っていたのですが、担当者によれば当初予定していた利用数を大きく上回っているとのことです。アドビ システムズでは数字を公表していませんが、その点は問題がなく、それよりも最終的にすべてのAdobeユーザーを「Adobe Creative Cloud」に移行してもらうためにさらにサービスを手厚くしたいそうです。

 

実際、次期バージョンを待つまでもなく、次々と新機能をCS製品に投入したり、あるいは新しいアプリケーションを利用可能にしています。6月にはLightroom 4を追加、7月にはCollageをアップデート、8月にはMuse 2.0を追加、Edge Preview版およびIllustrator をアップデートしました。そして、9月19日から「Adobe Digital Publishing Suite Single Edition」が追加されます。

 

「Adobe Digital Publishing Suite Single Edition」は、iPad用のアプリケーションを制作するためのツール&サービスで、プログラムの知識がまったくないクリエイターでもInDesign CS6からiPadアプリを制作することができます。これまで、アドビストアで単体製品として2万9800円で提供されていたものが「Adobe Creative Cloud」に追加されということになります。しかも単体製品では1アプリケーションごとに2万9800円を支払う必要がありましたが、「Adobe Creative Cloud」では無制限にiPadアプリケーションを作成することが可能です。また、CS5、CS5.5、CS6での「 Adobe Digital Publishing Suite」はアドビのサーバに対してビューワアプリを作成していましたが、「Adobe Creative Cloud」ではInDesignから開いているファイルをそのままDPS App BuilderによってiPadアプリに変換することができます。iPadでの確認もUSBで接続されていれば可能となっており、ワークフローが大幅に短縮されています。

 

 

「 Adobe Digital Publishing Suite」は、「Single Edition」の他に中規模の出版者に向けた年間サブスクリプションの「Professional Edition」、大手出版社や広告代理店向けの「Enterprise Edition」がありますが、無制限にiPadアプリを作成できて1アプリあたりの配信サービス費用が必要ないのは「Single Edition」のみとなっています。ただし、定期刊行物のような仕組は持っていないため、週刊誌や月刊誌用のiPadアプリを作成した場合には、「Professional Edition」以上となります。また、現在のところiPhoneアプリを作成することができません。

 

「Adobe Creative Cloud」に対するアドビ システムズの力の入れ具合はかなりのものがあり、今後もさらに新しいサービスや機能を次々と追加していくとのことです。9月にはこの他にHTML5、Edge、Dreamweaverのアップデートやリリース、機能追加も予定されています。9月にはこの他にHTML5、Edge、Dreamweaverのアップデートやリリース、機能追加も予定されています。そろそろ「Adobe Creative Cloud」の利用を真剣に迷ってしまいそうです。

 

 


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