皆さんは「板野サーカス」という言葉をご存知でしょうか? 板野サーカスとは、1980年代に登場して、それ以降のアニメーションや映画に多大な影響を与えたといわれている映像表現です。
板野サーカスは、クリエター 板野一郎監督の独特の映像表現から生まれた言葉です。板野氏は、『伝説巨神イデオン』や『超時空要塞マクロス』といったアニメーアション作品に作画やメカニック作画監督として参加。板野氏は、これらの作品群の戦闘シーンで、「画面中に無数に乱れ飛ぶミサイル」、「実際の追尾映像のように、被写体に対して、遅れたりブレたりしながらトレースするカメラ映像」など、これまでのアニメ作品では見ることのできなかった斬新な映像を見せてくれました。板野氏の手がけたこれらの映像は、ファンの間で「板野サーカス」と呼ばれ、現在も高く評価され、多くのフォロワーを生んでいます。
また、近年の板野氏はアニメーションだけでなく実写作品でも活躍。劇場版『ウルトラマン』シリーズには、CGI監督として参加しています。
無料電子雑誌「Creative Now」最新号となる「Vol.03」には、そんな板野一郎監督のインタビューを掲載。戦闘シーンのカメラワークなどが、板野サーカスの影響を受けていると言われるSF映画『第9地区』についてや、最初に板野氏の才能を認めたのが、『機動戦士ガンダム』で知られる富野由悠季監督だったなど、ユニークなエピソードを板野氏が語っています。
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