「Adobe Photoshop Elements 10」はどのような進化を遂げたのか


アドビ システムズが「Adobe Photoshop Elements 10」を発表しました。クリエイティブに関わる人や、趣味でデジタル画像の加工を楽しむ人にとっては定番といえるこのタイトル。今回の「Adobe Photoshop Elements 10」では、どのようなバージョンアップを遂げたのでしょうか。

「Adobe Photoshop Elements 10」では、ガイド付き編集モードがさらにパワーアップしたとのこと。画像に被写界深度をつけたり、オートン効果を適用し、手軽にファンタジックな写真を制作できるそうです。

 

デザインにこだわる人にとっては、画像だけでなく、画像に合わせるテキストも大切です。「Adobe Photoshop Elements 10」では、テキストツールも強化され、画像に自在にテキストを配置することができるようになりました。具体的には、円や四角などの選択したアイテムの形状や、カスタムパスに沿ってテキストを追加することが可能になったとのこと。また、画像の切り抜きツールも強化されています。ガイドに従って構図を決め、より手軽にトリミングすることが可能になりました。

 

写真の好きな場所に効果を追加できる「スマートブラシ」も進化しました。「鉛筆スケッチ」や「油性パステル」、「降雪」など、約30種類の効果が追加されたようです。

 

また、画像の整理機能も、強力なものになっています。今回新たに加わったオブジェクト検索では、建物、花、動物など、写真内のオブジェクトを画像で判断して、類似の写真を自動検出することが可能になりました。

 

web向けの機能も、「Adobe Photoshop Elements 10」では強化されています。Facebook、Flickr、YouTube、Photoshop.comなど、SNSや共有サイトのユーザーは、「Adobe Photoshop Elements 10」のエレメンツオーガナイザー(整理機能)内の写真を直接共有し、外出先などからでも写真を楽しむことができるとのこと。

 

「Adobe Photoshop Elements 10」日本語版(Windows版/Mac OS版)は2011年10月14日発売。価格は通常版が1万4,490円、乗換え・アップグレード版が1万290円となっています。

 

「Adobe Photoshop Elements 9」では、「Photoshop CS5」からのフィードバックと思われる機能進化が多かった印象があります。今回のバージョンアップでは、これまでのPhotoshopでも売りとしていた直感的な編集機能の強化は勿論ですが、画像の整理・共有機能がかなり強化されています。Webやクラウドにおいて「Photoshop」の存在感が、今後ますます強くなっていくかもしれません。

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