多様化する出版業界等のニーズに対応! 日本HP、商用印刷向けインクジェットプリンタ発表


日本ヒューレット・パッカードが、すでにワールドワイドで展開しているデジタル輪転印刷機「HP Color Inkjet Web Press」シリーズの国内での販売開始を発表しました。同製品はインクジェットテクノロジーを採用した印刷機で、大量のカスタマイズ印刷が実現可能。多品種小ロット化が進みつつある出版業界等のニーズに対応できる印刷機となっています。

 

HP Color Inkjet Web Pressシリーズのうちの1つ「HP T200 Color Inkjet Web Press」。1,200×600dpiの解像度で、高品質の印刷が可能。

 

同社ではこれまでに、デジタル印刷機ソリューションとしては、「HPエレクトロインキ」を採用した「HP Indigo 」シリーズを展開。商業印刷やフォトビジネス、ラベル・パッケージ印刷等の高い印刷品質が求められる分野での、オンデマンド印刷のニーズに応えてきました。

今回投入された「HP Color Inkjet Web Press」シリーズでは、出版やメーリングサービスといった高生産性・経済性が求められる分野のニーズに対応。ラインアップは「HP T200 Color Inkjet Web Press」「HP T300 Color Inkjet Web Press」「HP T350 Color Inkjet Web Press」「HP T400 Color Inkjet Web Press」の4製品で、最高183m/分の印刷速度(T350およびT400の最高印刷速度)を備えています。IT機能と印刷機能をシームレスに統合することで、ジョブの切り替え時間を排除し、高効率な小ロット印刷を実現しているのも特徴とのこと。

 

「HP Color Inkjet Web Press」のラインアップ。同プロダクトの最上位機種となるT400は、オフセット印刷クラスの印刷機能を有しているのも特徴。

 

●HP T200 Color Inkjet Web Press :

最大用紙幅 20.5inch(520.7mm)、印刷速度(両面) カラー61m/分 モノクロ 122m/分

●HP T300 Color Inkjet Web Press :

最大用紙幅 30inch(762mm)、印刷速度(両面) カラー・モノクロ 122m/分

●HP T350 Color Inkjet Web Press :

最大用紙幅 30inch(762mm)、印刷速度(両面) カラー・モノクロ 183m/分

●HP T350 Color Inkjet Web Press :

最大用紙幅 42inch(1066.8mm)、印刷速度(両面) カラー・モノクロ 183m/分

 

9月16日に東京ビッグサイトにて行われた同製品の発表会では、同社取締役 執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏、ヒューレット・パッカードカンパニー イメージング・プリンティンググループ バイスプレジデント 兼 高速インクジェットウェブソリューション事業部 ゼネラルマネジャ アウレリオ・マルジ氏が登壇。

 

挽野氏によると、日本国内の印刷物のデジタル化における市場規模は「5,000億円ほどと予想しています」とのこと。また、出版分野でデジタル印刷が占める割合は、現状では1%未満で、99%以上の印刷物がアナログ方式で出力されているのだそうです。「これらがデジタル化される可能性は大きく、私たちはビジネスチャンスであると考えています」(挽野氏)。

 

日本ヒューレット・パッカード 取締役 執行役員 イメージング・プリンティング事業統括 挽野元氏

 

 

また、同製品には、ワールドワイドな戦略として重要だと考えている3つの要素があるのだそうです。マルジ氏によると、まず一つ目は、プリントサービスプロバイダ(PSP)に対し提供することで、「仕事の最適化」を実現するというもの。「市場において増加している様々な需要に対応しつつ、生産性や経済性を考慮することが重要と考えています」(マルジ氏)。2つ目は、増大・変化する市場の要求に対応するということ。デジタル化によって最適化されたPSPを活用してサプライチェーン・バリューチェーンの見直しを計ることで、「例えば出版に関して言うと、出版物管理の効率化等が実現することができます」。3つ目は、デジタルならではの「新たな価値」を創出するということ。例えば需要に応じて出版物や送付物をカスタマイズするなど、「新たな商品やモデルを生み出すことが重要です」。

 

ヒューレット・パッカードカンパニー イメージング・プリンティンググループ バイスプレジデント兼高速インクジェットウェブソリューション事業部 ゼネラルマネジャ アウレリオ・マルジ氏

 

 

また、そのほか、急速に進化するデジタル化技術に対応し顧客の市場競争力を維持していくために、「ソフトウェアのアップグレードが可能なシステムを提供します」(マルジ氏)とも。パートナー企業とも連携し、印刷機単体のみでなく、「あらゆるモデルに合わせたソリューションの提供を行なっていきます」(同社)というのが、同製品の戦略となっています。

 

なお、「HP Color Inkjet Web Press」シリーズでは、揮発性有機化合物や有害性大気汚染物質が低いインク(HP顔料インク)を採用しており、さらに、プリントヘッドやインクドラムのリサイクルにも対応。環境にも配慮したプロダクトになっているそうです。

 

 

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