アドビ、クラウドサービス「Adobe Carousel」で写真編集・保存の世界が変わる?


アドビ システムズが米国で開催されている「Photoshop World 2011」の基調講演にて、クラウド型写真共有サービス「Adobe Carousel」を発表しました。

「Adobe Carousel」はMac OSおよびiOSデバイス向けの写真アプリケーションです。サービスの開始は2011年9月中。Windowsおよびその他のデバイス向けバージョンは、2012年上半期の提供開始予定とのこと。

ユーザーがフォトライブラリを「Adobe Carousel」にインポートしたり、iPad、iPhone、iPod touch上で「Adobe Carousel」を使用して新たな写真を撮影する時、「Adobe Carousel」に組み込まれたクラウドベースのスマートメッシュ技術により、これらの写真が、対応デバイス上で自動的に利用可能になるとのこと。なお、ひとつのデバイス上のライブラリで加えられた編集、削除、追加などは、アカウントに関連付けられたすべてのデバイスで自動更新されるようです。

 

「Adobe Carousel」により、これまでの手作業による同期はなくなり、デバイスの容量制限もなくなります。また「Adobe Carousel」では、「Adobe Photoshop Lightroom」で使用されている画像処理エンジンを搭載しているとのこと。露出、シャドウ、ハイライト、ホワイトバランス、自然な彩度、明瞭度、コントラストなどの細かな調整が可能で、10種類以上の「ルック」が用意されていて、画像編集にも充分対応しています。

 

「Adobe Carousel」を利用するには、Appストアから専用アプリをダウンロードするほか、サブスクリプションを設定します。サブスクリプションプランの価格は、年間99.99ドル/月間9.99ドル(※2012年1月31日までは、年間59.99ドル/月間5.99ドルの特別導入価格。その後2年間は同価格で更新可能)となっています。

 

データ容量を気にする必要がなく、様々なデバイスからデータの追加・変更が可能で、同期も必要ない。また、クラウド上のデータ編集・加工も手軽に行える。これらの要素は、どれもクリエイターにとって魅力的で、クリエイティブ作業の概念や手法を、大きく変えてしまう可能性すら持っています。 共同作業に活用出来る可能性などもあり、興味は尽きません。

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