通信品質が高いことで知られている格安SIMの「Y!mobile(ワイモバイル)」。
現代で最も通信品質の高い5Gにも対応しており、より快適にスマホを利用可能です。
5Gサービスを利用できる範囲も拡大中であり、今後さらに通信品質が向上することは間違いありません。
そんな高品質のサービスを提供しているワイモバイルを利用するためには、サービスの対応エリアを把握しておく必要があります。
そこで今回は、ワイモバイルの対応エリアについて詳しく解説します。
ワイモバイルの日本の人口カバー率とその確認方法、対応エリアに関する今後の展望なども紹介します。
ワイモバイルとの契約に迷っている方で、対応エリアが知りたい場合は、ぜひ本記事の内容をチェックしてみてください!
ワイモバイルユーザーの意見を知りたい人は以下記事もご覧ください。

ワイモバイルが使えるエリアは日本全国

早速結論となりますが、ワイモバイルは日本全国で利用可能です。
ここでは、ワイモバイルが全国で利用できる理由と、現在の対応エリアの状況や今後の展望について解説します。
ソフトバンクと同じ対応エリア
ワイモバイルは、大手携帯キャリアである「ソフトバンク」のサブブランドとしてサービスを提供しています。
サブブランドという形であるため、ワイモバイルが利用できる回線や対応エリアはソフトバンクと同じです。
つまり、ワイモバイルは格安SIMながらソフトバンクと同等のサービスを提供しているということ。
5G回線への接続にも対応しており、日本の広範囲のエリアで安定した通信が可能です。
現在ワイモバイルで利用できる回線は以下の通り。
- 5G
- 4G
- LTE
3Gサービスが2024年4月をもって終了しているため、ワイモバイルの契約を検討する場合は、少なくとも4G対応の端末を利用する必要があります。
対応エリアは現在も拡大中
ワイモバイルの親ブランドであるソフトバンクは、現在も対応エリアを拡大しており、4GとLTEの対応エリアに関しては、人口カバー率99%を達成しています。
通信事業者がサービスを提供しているエリアの広さを示す指標のことで、各通信事業によってカバー率は異なる。
人口カバー率が99%というのは、ほとんどの地域でワイモバイルが利用できるという証明ですが、日本のすべての地域をカバーしているわけではありませんので、その点は理解しておきましょう。
新しく導入された5Gも徐々にエリアを拡大している状況です。
5Gに関しては、人口カバー率90%前後ですが、総務省が公式発表した資料の中では、2025年度末までに全国の95%まで拡大し、2030年度末には99%になるように基地局の整備が進められています。
ワイモバイルも、拡大に伴い電波回線の整備が進んだ地域から順番に5Gエリアを拡大していますので、今後はより通信品質が向上すると予想されています。
ワイモバイルに乗り換える方は、必ず5G対応の端末を購入しておきましょう。
対応エリアの確認方法
ワイモバイルは、公式サイトにて5Gと4Gの対応エリアがわかるマップを記載しており、拡大と同時に随時更新されています。
以下のリンクから対応エリアの確認ページへアクセス可能です。
トップページには、マップが以下のように表示されています。

引用:ワイモバイル|対応エリア
対応エリア上記の画像を縮尺して確認できますが、他にも具体的な住所や施設名を入力することで、ピンポイントに表示する機能もあります。
また、端末ごとの対応エリアの確認も可能ですので、自分の端末がワイモバイルの対応エリア内で使えるかどうか気になる方は利用してみましょう。
ワイモバイルの通信速度はエリアによって差がある

ワイモバイルはソフトバンクと同じ回線を利用しているため、通信品質も格安SIMの中でトップクラスです。
ただし、高品質なことは確かですが、エリアによって通信速度などには差があります。
当サイトでは、ワイモバイルの通信速度を確かめるために、実際に契約して検証しました。
ここからは、ワイモバイルの通信速度の検証結果と、全国のワイモバイルユーザーが投稿した平均通信速度を併せて紹介します。
なお、時間帯や場所によって結果は異なりますので、その点はご理解ください。
ワイモバイルの通信速度の詳細は以下の記事でも解説していますので、気になる方はチェックしましょう。

当サイトの検証
- 平均速度:474.6Mbps
- 昼休みの平均速度:958Mbps
- 8時:230Mbps
- 12時:958Mbps
- 15時:50.9Mbps
- 18時:976Mbps
- 22時:158Mbps
※検証地域:大阪市内の住宅街及びオフィス街 / 端末:iPhone15
以上が当サイトで検証した通信速度です。
5G回線に接続できていたこともあって、非常に速い通信速度となりました。
この通信速度であれば、大体のアプリや動画視聴なども問題なく快適に利用できます。
地域ごとの平均速度
それでは、地域別にワイモバイルユーザーが投稿した通信速度をチェックしましょう。
計測期間は直近3ヵ月であり、数値は変動しますので、あらかじめご了承ください。
各都道府県の「下り」の平均通信速度を、さらに平均化し、地方別に分けた結果が以下となります。
地方 | 下り(ダウンロード速度) |
---|---|
関東 | 62.12Mbps |
北海道・東北 | 49.65Mbps |
北陸・甲信越 | 33.1Mbps |
東海 | 76.27Mbps |
近畿 | 84.23Mbps |
中国・四国 | 50.17Mbps |
九州・沖縄 | 43.54Mbps |
関東や近畿、東海などの都心部では50Mbps以上の安定した通信速度となりましたが、まだ地方によってはばらつきがあります。
それでも平均で30Mbpsを切る地域はなく、全国で快適に使えることを証明しています。
次に、全国の時間帯別の平均通信速度を紹介します。
時間帯 | 下り(ダウンロード速度) |
---|---|
朝 | 84.15Mbps |
昼 | 65.67Mbps |
夕方 | 60.38Mbps |
夜 | 51.84Mbps |
深夜 | 69.19Mbps |
時間帯別でも安定した通信速度を保っています。
この結果から分かる通り、ワイモバイルは日本全国のエリアに拡大しており、ほとんどの地域で利用できます。
電波エリアは、今後さらなる拡大が予定されているため、通信品質もより向上していくでしょう。
ワイモバイルの対応エリアに関する注意点
ここでワイモバイルの対応エリアに関する以下の注意点を解説します。
- 5G対応エリアでも必ず使えるわけではない
- 場所によっては圏外になる
- ソフトバンクの通信障害の影響を受ける
ワイモバイルの利用を検討されている方は確認しておくと良いでしょう。
5G対応エリアでも必ず接続できるわけではない
ワイモバイルを利用する地域が5Gエリアに対応しているからといっても、必ずしも5G回線に接続できるわけではありません。
以下のような理由で接続できないことがあります。
- メンテナンス工事による影響がある
- 端末が5Gに対応していない
- 5G回線の利用者多く回線が混雑している
- 電波環境が一時的に悪くなっている
5Gは現在進行形で対応エリアを拡大していますが、エリア内であっても接続できないことがあります。
ただし、5Gに接続できない場合があるのはワイモバイルに限ったことではなく、他の携帯キャリアや5G対応の格安SIMにも該当しますので、その点は理解しておきましょう。
場所によっては圏外になる
ワイモバイルは日本全国のエリアに対応していますが、環境によっては圏外になる場合があります。
特にトンネルや地下、高層階の建物や山間部などの電波の弱い場所やエリア外付近では、その影響が著しく現れます。
また、電車や車といった速いスピードで移動する乗り物は接続する基地局の切り替わりが激しいため、電波が安定しないことが多いです。
たとえ5Gや4G回線に対応しているエリアだとしても影響はありますので、重要な電話などを行う際は注意しておきましょう。
ソフトバンクの通信障害の影響を受ける
ワイモバイルは、親ブランドであるソフトバンクの回線を利用している格安SIMです。
そのため、ソフトバンク回線で何らかの原因による通信障害が起こると、ワイモバイルの電波状況にも影響が出る可能性があります。
実際、2022年7月にauサービスを提供している「KDDI」で大規模な通信障害が起こった際、auのサブブランドであるUQモバイルが通信障害の影響を受けました。
ワイモバイルがソフトバンクのサブブランドである以上、通信障害が起こった際には影響を受けやすいため、この点は理解しておく必要があります。
ワイモバイルの対応エリアに関するよくある質問
ワイモバイルの対応エリアに関するよくある質問をまとめました。
- 5Gなのに通信速度が遅いのはなぜ?
- 海外にも対応している?
- イベントの場で圏外になる理由は?
重要なポイントですので、チェックしておきましょう。
5Gなのに通信速度が遅いのはなぜ?
接続されている5Gの種類による影響と考えられます。
一般的にまとめて5Gと呼称していますが、5Gにはいくつかの周波数があります。
ワイモバイルで提供されている5Gの周波数の種類は以下の通りです。
- 28GHz(ギガヘルツ)
- 3.7GHz
- 700Mhz(メガヘルツ)
- 1.7GHz
- 3.4GHZ
上記のうち、700MHz・1.7GHz・3.4GHzは、4G回線に利用されている周波数であり、通信品質はほとんど4Gの速さと変わりません。
そのため、5Gに接続されていた場合でも通信の速度があまり上昇していないのだと考えられます。
海外にも対応している?
ワイモバイルは海外でも利用できますが、ソフトバンク回線ではありません。
ワイモバイルを海外で利用する際は、現地の通信事業者の回線に一時的に接続する「国際ローミングサービス」を利用します。
そのため、海外での利用はできますが、利用する回線はソフトバンクではないので、その点は理解しておきましょう。
イベントの場で圏外になる理由は?
回線混雑が理由です。
ワイモバイルに限らず、回線は多数のユーザーが利用することで電波基地局の情報処理が追いつかなくなり、一時的に電波供給を遅くするか停止するか措置を講じます。
例えば、花火会場や音楽フェス、お祭りの地域では人が密集するため、回線が混雑し、通信速度の低下や圏外になることが多いです。
ワイモバイル以外で対応エリアが広い格安SIM
ここで、ワイモバイル以外の対応エリアが広い格安SIMをご紹介します。
基本的に格安SIMは大手携帯会社の回線を借りてサービスを提供していることがほとんどです。
しかし、今から紹介する格安SIMは、ワイモバイルと同じく大手キャリアの回線を直接利用しているか、自社回線を利用しているため、対応エリアが広いことが特徴です。
紹介する格安SIMはこちら。
格安SIMへの乗り換えや契約を検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
LINEMO

まず紹介するのは、ワイモバイルと同じソフトバンクのサブキャリアである「LINEMO」です。
対応エリアはワイモバイルと同じであり、通信品質が高い格安SIMとして高い人気を集めています。
当サイトで調査した内容をもとに作成した格安SIMランキングでは、16社中1位となっており、総合力が非常に高い格安SIMです。
LINEアプリに使用するパケットが無制限というメリットもあり、日常的にLINEで通話することが多い人で、品質が高い格安SIMを求めている場合はおすすめです。

楽天モバイル

最大月額3,278円という料金の安さから、携帯キャリアであると同時に格安SIMにも分類される「楽天モバイル」。
楽天モバイルは他の格安SIMとは異なり自社回線を使用していて、対応エリアの人口カバー率は全国99%に到達しています。
通信品質の不安定さが指摘されることもありましたが、2024年6月から700MHz帯のプラチナバンドのサービスを開始しており、急激に改善を見せています。
低価格で無制限にデータ通信を利用したい方には最適な格安SIMだと言えます。

UQモバイル

auのサブブランドとしてサービスを提供している「UQモバイル」もおすすめです。
人口カバー率99%を超えているau回線を利用しており、現在も5Gエリアを含めて順次拡大しています。
当サイトで行った通信速度の検証ではワイモバイルよりも劣る結果となりましたが、平均的には30Mbpsを超える数値を記録しており、普段の利用には全く問題ありません。
データ容量の繰り越しや節約モードの切り替えも可能で、使い勝手も抜群です。
料金プランもシンプルでわかりやすく、家族割やひかり回線割などのサービスも充実しています。

ahamo

ahamoは、ドコモの低価格スマホプランとしてサービスを提供しており、ドコモ回線を低価格で利用できる格安SIMとして高い人気があります。
ahamoが利用するドコモ回線はauやソフトバンクと同じく日本の人口カバー率99%を超えており、広範囲のエリアでahamoを利用できます。
20GBを2,970円で利用できる料金の安さと、国内通話が5分無料という特徴があり、データ通信のみならず通話をメインにスマホを利用する方におすすめです。

まとめ|ワイモバイルの対応エリアは日本の99%
今回はワイモバイルの対応エリアについて解説しました。
ワイモバイルがソフトバンクの回線を利用しているとはいえ、使う地域が対応エリアでなければ意味がありません。
しかし、ワイモバイルの対応エリアの人口カバー率は99%を超えており、日本のほとんどの地域で利用できます。
現在は5G対応エリアも順次拡大しており、今後さらに通信品質は向上するでしょう。
もしワイモバイルの対応エリアが気になる方は、ワイモバイル公式サイトにて各周波数の対応エリアを確認することが可能ですので、ぜひチェックしてみてください。
他社の格安SIMと比較したい方は、以下の記事もおすすめです。
