IIJmioでは自分の好きなタイミングで「低速モード」に切り替え、データ通信量の消費を節約できます。
低速モード中はデータ通信量が消費されませんが、通信制限もあるため注意が必要です。
この記事では、IIJmioで使える低速モードについて、実際に低速モードに切り替えたスマホを利用しながら解説します。
IIJmio低速モードのスピードテストや、動画視聴など、各種アクションも試しているので、気になる方はぜひ参考にしてください!
なお、以下の記事ではIIJmioユーザー51人に実施したアンケート調査の結果をご紹介しています。
口コミや評判が気になっている人には、こちらの記事もおすすめです。
IIJmioで使える低速モードの概要
はじめにIIJmioで使える低速モードとは、どのようなサービスなのか、通信速度や速度制限の有無などについて確認しておきましょう。
- 低速モード時の最大通信速度
- 好きなタイミングで自由に切り替え可能
- eSIMも低速モードが使える
- バースト転送対応で初回の読み込みをサポート
- 低速モードにも通信速度制限がある
ひとつずつ解説します。
低速モード時の最大通信速度
IIJmioの低速モードは、現行のギガプランだけでなくその他のプラン(※)でも利用できます。
低速モード時の最大通信速度は、ギガプランが300kbps、その他プランが200kbpsです。
後ほど低速モード時のスピードテストや、体感速度の検証などを行いますが、300kbpsというと、テキストメッセージのやり取りや、テキストのみのウェブサイトが問題なく利用できる程度とイメージされると良いでしょう。
- ミニマムスタートプラン/ライトスタートプラン/ファミリーシェアプラン(いずれも2023年11月30日をもって新規申し込み受付を終了しています。)
好きなタイミングで自由に切り替え可能
低速モードと高速データ通信の切り替えは、マイページや専用アプリ「My IIJmio」より好きなタイミングで、何度でも切り替え可能です。
切り替え方法も簡単なので、次の項目で画像を用いながら解説しますね。
eSIMも低速モードが使える
物理的なSIMカードを使わずにスマホを利用できるのが「eSIM」です。
IIJmioではeSIMタイプのスマホでも低速モードを利用できます。
eSIMでも最大通信速度など低速モードのサービス内容に違いはありません。
バースト転送対応で初回の読み込みをサポート
IIJmioの低速モードには「バースト転送」と呼ばれる機能が備わっています。
バースト転送とは、データ通信の読み込みをはじめるタイミングで、一定量のデータ通信分だけ高速データ通信を利用してくれる機能のこと。
全力のスタートダッシュのような仕組みで、読み込み時の体感速度が向上します。
低速モードにも通信速度制限がある
IIJmioの低速モードには通信速度制限があります。
具体的には、低速モード時に3日間で366MB以上のデータ通信を利用すると、通信速度制限にかかるというもの。
低速モードの通信速度制限時の速度は明らかになっていませんが、テキストをメインとしたアクションも難しくなる可能性があるため、注意が必要です。
一度低速モードの通信速度制限にかかると、直近3日間のデータ通信量が366MBを下回るまで解除はされません。
IIJmioで低速モードに切り替える方法
IIJmioの低速モードの切り替えはとても簡単です。
IIJmio公式サイトのマイページ、またはスマホで利用できる「My IIJmio」アプリで切り替えられます。
以下より画像付きで解説しますので、参考にしてみてください。
IIJmioマイページから切り替える方法
パソコンなどでIIJmio公式サイトのマイページから切り替える場合は、以下の手順で進めましょう。
案内に従って、低速データ通信の切り替えを確定すれば、操作は完了です。
高速データ通信に戻したい時も、同様の手順でいつでも切り替えられます。
My IIJmioアプリから切り替える方法
IIJmioユーザー専用アプリ「My IIJmio」を利用する方は、1STEPで切り替えられます。
「My IIJmio」アプリを起動し、トップページ内下部にある「高速データ通信」のボタンを「OFF」に切り替えるだけです。
高速データ通信に戻したいときは、再度このボタンを「ON」に切り替えましょう。
IIJmioの低速モードでは何ができる?実際に試してみた
ギガプランの低速モードでは、最大通信速度が300kbpsに制限されます。
300kbpsでは実際に何ができるのか気になりませんか?
そこで、IIJmio回線利用中のスマホを低速モードに切り替え、スピードテストやSNS、YouTube視聴、ビデオ通話などさまざまなアクションを試してみました。
あくまでも個人の体感にはなりますが、ぜひ参考程度にチェックしてみてください。
なお、以下の記事ではIIJmioの高速データ通信速度について深掘りしています。
とくにこれからIIJmioを契約しようか迷っている人は、あわせて参考にしてみましょう。
低速モード時のスピードテスト結果
まずは、低速モードに切り替えてスピードテストを実施しました。
平日14時頃に計測してみたところ、通信速度は270kbpsという結果に。
この速度で何ができるのか気になりますね。
Google検索:やや速い
Google検索結果は「やや速い」です。
高速データ通信時の表示速度が1秒だとすると、低速モード時は5秒~6秒程度で表示されました。
データ消費がないと考えれば、許容範囲だという方も多そうですね。
SNS(Instagram):遅い
Instagramの表示は「遅い」です。
やはり画像や動画が一覧で表示されるため、かなり時間がかかります。
読み込みに時間がかかりすぎて、表示されない画像や動画が散見されるため、高速データ通信やWi-Fi接続時に利用するほうが良いでしょう。
SNS(X):やや速い~遅い
Xの表示は「やや速い~遅い」です。
というのも、テキストはすぐに表示されるものの、添付された画像の表示にはかなり時間がかかる印象を受けました。
「画像は見れなくても良いから簡単にタイムラインをチェックしたい」ということであれば、それほどストレスは感じません。
メッセージアプリでの画像送信:速い
LINEアプリを使った画像の送信は「速い」です。
画像を3枚まとめて送信してみましたが、3秒~5秒程度で送信できました。
画像サイズやデータの大きさによってはもう少し時間がかかる可能性はあるでしょう。
メッセージアプリでの動画送信:遅い
LINEアプリを使った動画の送信は「遅い」です。
わずか8秒ほどの動画を送信するのに、少なくとも1分以上の時間を要しています。
動画の送信はデータサイズが大きく、低速モードの通信速度制限にかかるまでの時間を早めてしまう可能性もあるため、高速データ通信やWi-Fi接続時に利用するのが良いでしょう。
ZOOMでの音声ミーティング:快適
ZOOMを使った音声ミーティングは「快適」です。
音声が途切れることもない様子で、問題なく利用できました。
ZOOMでのビデオミーティング:映像が途切れる
ZOOMを使ったビデオミーティングは「映像が途切れる」印象です。
低速モードでビデオ通話を利用する場面はほとんどないとは思いますが、頻繁に映像が止まってしまい、ストレスを感じる可能性があるでしょう。
音楽ストリーミングの再生:やや快適
音楽ストリーミングの再生は「やや快適」です。
ダウンロードしていない楽曲のオンライン再生は、最初の読み込み時のみ10秒程度の時間がかかりました。
一度読み込んでしまえば、その後は途切れることなく再生可能です。
ただし、音楽ストリーミングは設定している音質によって、データ消費量が大きい傾向にあります。
通信速度制限を考慮すると、一時的な利用や、ダウンロード済みの音楽再生のみに留めるなど工夫していただくのがおすすめです。
ニュースサイト:やや速い~遅い
ニュースサイト(記事)の表示は「やや速い~遅い」です。
テキストのみのシンプルなニュース記事はスムーズに表示されますが、画像が表示されるのが遅く、画像の部分が白く残ることがあります。
また、画像広告の多い記事の表示にも時間がかかりました。
画像の多いショッピングサイト・アプリ:遅い
画像の多いショッピングサイト・アプリの表示は「遅い」です。
まず、ウェブサイトの場合、ページ全体は表示されるものの、画像が多数配置されている箇所は画像の通り真っ白なままとなっています。
ショッピングアプリについても、ページ全体の読み込みにかなり時間がかかるため、ストレスフリーな利用は難しいです。
画像を含む全体の表示までに1分ほどかかりました。
YouTubeアプリでの検索:やや速い
YouTubeアプリでの検索は「やや速い」です。
1回目の検索のみ20秒ほどの時間を要したものの、2回目、3回目と別のキーワードで検索してみたところ2秒~3秒程度で検索結果が表示されました。
YouTube動画(144p~360p):問題なく再生できる
YouTube動画(140p~360p)は「問題なく再生できる」印象です。
140p~360pは最低画質~普通画質となります。140p画質の場合はさすがに画質が荒く映像がよくわかりませんが、360p画質なら綺麗ですし、スムーズに再生できましたよ。
ただし、概要欄が表示されるまでに30秒ほど、コメント欄の表示にも結構な時間がかかりました。
ただし、動画自体の再生はスムーズに行えます。
YouTube動画(720p~):止まりやすい
高画質なYouTube動画(720p~)の再生は「止まりやすい」です。
スムーズな再生は難しいですね。
3日で366MBの通信速度制限も考慮すると、低画質での視聴や、高速データ通信、Wi-Fi接続時に利用いただくことをおすすめします。
IIJmioの低速モードを活用するときの注意点
IIJmioの低速モードは、データ消費量を節約できる便利な機能です。
以下の注意点を理解しつつ、サービスを上手に活用しましょう。
無制限で使えるわけではない
何度かお伝えした通り、IIJmioの低速モード利用時に、3日間で366MB以上のデータ通信を消費すると通信速度制限にかかってしまいます。
無制限で使えるわけではないため、使い方には注意が必要です。
なお、低速モードで通信速度制限にかかった際は、直近3日間のデータ通信量が366MBを下回った時点で解除されます。
低速モードに特化した格安SIMや、無制限で使える格安SIMをお探しなら、mineoをご検討いただくのも良いでしょう。
以下の記事では、IIJmioとmineoのサービスを比較しているので、気になる方はぜひチェックしてください。
他社のほうが最大通信速度が速いことがある
IIJmioの低速モードの最大通信速度は300kbpsですが、他社の低速モードの方が速いケースもあります。
例えばUQモバイルのトクトクプラン、コミコミプランの低速モード利用時の最大通信速度は1Mbpsです。
また、mineoのパケット放題Plusオプション(月額385円)利用時の最大通信速度は1.5Mbpsで、無制限で利用できます。
大手キャリアのサブブランドだと、低速モードはないものの、通信速度制限下の最大通信速度が1Mbpsで利用できるプロバイダもあります。
以下の記事では、低速通信時に1.5Mbpsで使える格安SIMについてまとめているので、低速モード時の通信速度でお悩みの方は参考にしてみてください。
「低速通信時通信規制中」は手動での解除ができない
低速モードで通信速度制限にかかると「低速通信時通信規制中」となりますが、手動で解除することはできません。
例えば通常の高速データ通信でデータ容量を使い切った場合は、クーポン(データ容量)の追加購入で通信速度制限を解除できますが、低速モードではデータ容量を追加購入しても解除できないため注意しましょう。
IIJmioの低速モードについて徹底調査した私の感想
今回はIIJmioの回線で実際に低速モードに切り替え、YouTube動画視聴やビデオ通話など、さまざまなアクションを試してみました。
個人的な感想としては「案外使えるな」という印象です。
普通画質の動画がスムーズに視聴できるのは、結構ありがたいですね。
また、「My IIJmio」アプリでとても簡単に低速モードのON・OFFを切り替えられるのも便利です。
ただし、IIJmioの低速モードには3日間で366MBの制限が設けられているので、計画的に活用してくださいね。
以下の記事では、IIJmioのメリット、デメリットについて詳しく解説しています。
IIJmioを契約しようか迷っている人は、ぜひこちらも参考にしてみましょう。
他社の格安SIMと比較したい方は、以下の記事もおすすめです。