HISモバイルは、ドコモとソフトバンクの回線に対応した人気の格安SIMです。
ただ、プランによって選択できる回線は決まっており、自由に選べるわけではありません。
そのため、HISモバイルを契約するなら、どのプランでどちらの回線が使えるのかを知っておく必要があります。
そこで今回は、HISモバイルの各プランで選べる回線の概要と通信速度、回線に関する知っておくべきポイントを解説します。
HISモバイルを検討中の方は、この記事の内容をぜひ参考にしてみてください。
使える回線はドコモとソフトバンク
冒頭にもあるように、HISモバイルが対応しているキャリア回線はドコモとソフトバンクの2通りです。
ただし、基本的にはドコモ回線しか選べません。
というのも、HISモバイルが提供している3つのプランのうち、ソフトバンク回線に対応しているのは、データ通信専用である「ビタッ!プラン」のみだからです。
音声通話機能が付いている「自由自在2.0プラン」はドコモ回線にしか対応していません。
そのため、HISモバイルにおいて、ソフトバンク回線を使う場合はサブスマホやお子さん用としての利用が適しています。
次項にて各回線が対応しているプランの詳細を解説します。
HISモバイルの特徴やその他の詳細については、以下の関連記事をご覧ください。

HISモバイルの各プランで利用できるキャリア回線
HISモバイルが提供しているプランの詳細と、各プランに対応しているキャリア回線を紹介します。
1回購入型のプリペイドについても解説しますので、HISモバイルを検討中の方は要チェックです。
自由自在プラン2.0|ドコモ回線

利用可能な機能 | 音声通話データ通信SMS |
---|---|
対応回線 | ドコモ |
SIMタイプ | カード型eSIM |
プラン料金 | 100MB:280円 1GB:550円 3GB:770円 7GB:990円 10GB:1,340円 20GB:2,090円(6分かけ放題付き) 30GB:2,970円(6分かけ放題付き) |
データ追加 | 220円/1GB |
SMS追加 | プランに含まれる |
通話料 | 9円/30秒 |
5分かけ放題 | 500円/月 |
完全かけ放題 | 1,480円/月 |
2024年9月に発表された新プランであり、安さと付加機能が豊富な点が特徴のプランです。
20GB以上のプランを契約すれば、6分のかけ放題が付属されるので、他の格安SIMと比較してもかなりお得な料金設定となっています。
対応している回線はドコモ回線のみで、SIMタイプはカード型とeSIM型から選べます。
HISモバイルをメインスマホとして利用するなら、通話機能とデータ通信がそろって使えるこの「自由自在プラン2.0」が必須です。
データ定額2.0プラン|ドコモ回線
利用可能な機能 | データ通信SMS |
---|---|
対応回線 | ドコモ |
SIMタイプ | カード型eSIM |
プラン料金 | 1GB:400円 3GB:580円 7GB:880円 10GB:1,100円 20GB:1,850円 30GB:2,720円 |
データ追加 | 220円/1GB |
SMS追加 | 1GBプラン:+80円/月 3〜7GBプラン:+50円/月 10GBプラン:+150円/月 20〜30GBプラン:+200円/月 |
「データ定額2.0プラン」はデータ通信機能とSMS機能が利用できるプランです。
従量課金制の「ビタッ!プラン」とは異なり定額制となっているので、使いすぎることもなく毎月の支出計算もしやすいでしょう。
料金は20GBで1,850円というかなり安い料金で提供されているので、サブスマホとしてぴったりのプランと言えます。
回線はドコモのみとなっているので、ソフトバンク回線を使いたい方は次項で紹介する「ビタッ!プラン」の方がおすすめです。
ビタッ!とプラン|ドコモ・ソフトバンク回線
利用可能な機能 | データ通信SMS |
---|---|
対応回線 | ドコモソフトバンク |
SIMタイプ | カード型 |
プラン料金 | 〜100MB:198円〜 2GBまで:770円 〜5GBまで:1,320円 〜10GBまで:2,310円 〜15GBまで:3,300円 〜30GBまで:5,775円 |
データ追加 | 330円/1GB※最大50GBまで |
SMS追加 | 154円/月※ドコモ回線のみ |
HISモバイルが提供するプランの中で唯一、ソフトバンク回線に対応しているのが「ビタッ!プラン」です。
データ通信機能専用のサブスマホとしてソフトバンク回線を使いたい人にはおすすめのプランです。
プランの料金は段階制となっているので、自身が利用した分のデータ通信量に応じて値段が変動していきます。
なお、eSIMには非対応です。
同じデータ通信専用プランである「データ定額2.0プラン」と比較した場合、料金が割高になります。
そのため、ソフトバンク回線にこだわりがある場合を除いては、「データ定額2.0プラン」を選ぶ方が月額料金を安く抑えられます。
プリペイドSIM|ドコモ・ソフトバンク回線
音声通話付き プリペイドSIM | データ通信専用 プリペイドSIM | 音声通話付き海外用プリペイドSIM | データ専用海外用 プリペイドSIM | |
---|---|---|---|---|
利用可能な機能 | 音声通話データ通信SMS | データ通信 | 音声通話データ通信 | データ通信 |
対応回線 | ドコモ | ドコモソフトバンク | 現地回線 | 現地回線 |
SIMタイプ | カード型 | カード型 | カード型 | カード型 |
プラン料金 | 14,800円〜※通話かけ放題込み | 2,500円〜 | 2,800〜 | 4,510〜 |
期間 | 30日間 | 8・16・30・61・91・180・360・365日間 | 30日間 | 15日間 |
データ量 | 3GB | 無制限 | 8GB | 4GB |
プリペイドは都度購入型のSIMであり、日本で短期的に使いたい人や通話・通信品質を試したい人におすすめです。
こちらのプリペイドでもソフトバンク回線が利用できるのはデータ通信専用のみとなっています。
海外用もあるため、海外旅行や出張によく行かれる方は検討してみても良いでしょう。
ただし、利用できる国に限りがありますので、購入前に対応国をチェックしておいてくださいね。
回線の契約前に端末の動作確認とSIMロック解除が必要!
HISモバイルでは、ほとんどの端末を利用できますが、念のために以下の確認が必要です。
- 技適マークの有無
- 動作確認
- SIMロックを解除
- 周波数帯が合っているか
技適マークがない場合、日本で認められた通信機器ではないため違法となります。
日本で購入した端末であれば基本的には心配ないでしょう。
周波数帯に関してもよっぽど機種が古くなければ問題はありません。
注意が必要なのは、動作確認とSIMロックです。
機種のタイプによってはHISモバイルに対応していない場合もあるため、事前確認が必須です。
HISモバイル公式サイトの「国内SIMで利用できる端末」で動作確認ができます。
また、2021年10月以前に購入した端末の場合はキャリア側からSIMロックがかけられているため、SIMロックを解除する必要があります。
SIMロックの状態は、端末の設定からチェックしましょう。
解除されていない場合は、SIMロックをかけているキャリアで解除手続きが必要になります。
HISモバイルの通信速度は速い?遅い?
ドコモ回線をメインにしてサービスを提供しているHISモバイルですが、契約を検討中のユーザーが気になるのは実際の通信速度だと思います。
通信速度を検証するために当サイトでHISモバイルを契約して実際の通信速度を調査しましたので、ここで紹介します。
さらに、全国のHISモバイルユーザーが投稿した平均通信速度もお伝えしますので、チェックしておきましょう。
なお、以下の検証に用いた回線はドコモ回線となりますので、あらかじめご理解ください。
当サイトの検証結果
![]() | 当サイト速度ランキング | |||
![]() | ||||
平均速度 | 昼休み時間の平均速度 | |||
44.6 | 23.0 | |||
8時 | 12時 | 15時 | 18時 | 22時 |
52.3 | 23.0 | 67.4 | 15.7 | 64.6 |
- 4G
- 使用端末:iPhone15
- 計測アプリ:https://app-liv.jp/394792/
- 計測場所:8時・22時は大阪市内の住宅街、12時~18時は大阪市内のオフィス街
当サイトがHISモバイルの通信速度を検証した結果です。
平均速度は特に速いというわけではありませんが、基本的に通信の遅さを感じることなく問題なく利用できました。
回線が混み合う昼の12時や帰宅ラッシュの18時台は通信速度が極端に低下しますが、使えないわけではないので、デメリットというほどではありません。
今回の検証では4G回線となりましたが、5G回線に接続すればさらに通信速度は向上するでしょう。
なお、HISモバイルの通信速度に関する詳細は、以下の記事でご覧くださいね。

全国のHISユーザーによる検証結果
続いては、全国のHISモバイルユーザーが投稿した通信速度の平均を紹介します。
参考にするのは「みんなのネット回線速度」です。
平均速度(上り) | 平均速度(下り) | |||
---|---|---|---|---|
11.65Mbps | 51.98Mbps | |||
朝 | 昼 | 夕方 | 夜 | 深夜 |
78.27Mbps | 15.0Mbps | 62.27Mbps | 133.31Mbps | 65,25Mbps |
下りの速度は50Mbpsを超えているので、ほとんどのユーザーが問題なく使えているということが伺えます。
時間帯別に関しては具体的な時間が明記されていませんが、当サイトの検証結果と同じく、昼の時間帯の回線混雑に大きく影響を受けています。
ただ、それ以外の時間帯はかなり高速ですので、総合的には安定しています。
とはいえ、この検証結果はユーザー個人が投稿した速度の平均値であるため、利用環境によっては大きく異なる場合もあります。
あくまで参考として理解しておいてくださいね。
SNSに投稿されたHISモバイルの回線に関する口コミ
ここで、SNSに投稿されたHISモバイル回線に関する口コミを紹介します。
良い評価・悪い評価に分けてお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
良い評価
まずは良い評価からご紹介します。
普通に使う分ならそんな困らなそう
— ヲタ.ロイコソ (@O_L_777) October 13, 2024
昼がどうだか
ただ、やはり日本通信よりHISモバイルの方が回線速度が速い
HISモバイルへの乗換完了。MNPもスムーズに完了。Pixel4aでもデータ通信、音声通話、通信速度問題なし。これで590円か! pic.twitter.com/bjhH9Smohq
— citron (@citronlemon) July 3, 2021
HISモバイルが到着しました。HISモバイルは日本通信を借りているので実質b-mobileと同じ。
— HIROYUKI@CONFIG NETWORK (@confignw) October 18, 2022
従量制のピタッ!プランは198円で維持できる業界最安レベルの圧倒的安さで障害時のバックアップ回線にもいいですね。
速度は混雑してなければ安定のドコモ回線の速さです。ランチタイムは明日検証予定。 pic.twitter.com/s4eXmyvrLk
SNSの投稿でも特に速いわけではないものの、通常の利用にはストレスなく使えているようですね。
もっと通信速度が速い格安SIMは他にありますが、総合的な質が高い上に低価格な点は、HISモバイルならではの魅力です。
悪い評価
では、HISモバイルにネガティブな印象を持ったユーザーをチェックします。
HISモバイルさん、最近著しく回線速度(品質)が落ちてるような気がする。初期費用のCPやってたから契約者も利用者も増えてるんだろうけど、それに伴い回線設備も強化しないと益々落ちて行くだだけだよな。日本通信から借りてるだけだから無理か。#HISモバイル
— Dorakichi (@tanto0629) October 5, 2024
ここ最近、日本通信系のHISモバイルの回線が速度が遅すぎて繋がらない事象多発。radikoすら繋がらず。
— 自転写 (@jite_photo) October 2, 2024
通勤電車でマトモに繋がらない。
HISモバイルのプリペイドSIM8日間無制限プラン。
— おーブログ【99.9%フォロバ】 (@o_blogOisii) January 8, 2023
通信速度が遅すぎてハゲそうなんだが。by田舎 pic.twitter.com/6CGAhIyPSu
時間帯や場所、地域によっては回線の通信品質が下がることもあります。
ただ、当サイトが調査した中では、悪い意見は少なく、良い意見が多く見受けられました。
契約が不安な方はプリペイドSIMを購入して試してみるのも良いでしょう。
HISモバイルの回線に関する知っておくべきこと
HISモバイルの回線を契約する前に知っておくべきポイントを紹介します。
契約後に後悔しないように前もって理解しておきましょう。
対応エリアは回線ごとに異なる
HISモバイルはドコモ回線とソフトバンク回線に対応していますが、各回線を利用できるエリアはHISモバイルが定めているわけではありません。
対応エリアの詳細をチェックしたい場合は、各回線の公式サイトを確認する必要があります。
- NTTドコモのサービスエリア
- ソフトバンクのサービスエリア
なお、HISモバイルで「5Gオプション」に申し込んでいなければ各回線の5G通信は利用できず、4G回線のみとなります。
「5Gオプション」は無料で利用できるので必ず申し込んでおきましょう。
回線を契約するたびに費用がかかる
HISモバイルでは、同一名義による複数回線契約が可能です。
ただし、プランによって契約上限が決まっている場合があります。
- 音声通話プラン:5回線
- データ通信専用プラン:無制限
回線の申し込みに際して、初期費用として3,300円が必要になります。
この初期費用は回線を契約するたびに発生しますので、もし複数回線を契約するのであれば理解しておきましょう。
またeSIMからSIMカードに変更する際も、手数料として3,300円が発生します。
契約後の回線変更はできない
「ビタッ!プラン」のドコモまたはソフトバンクの回線を契約した後は、回線の変更はできません。
変更したい場合は、一度解約して再度申し込む必要がありますので、その点は理解しておきましょう。
HISモバイルはMVNO系の格安SIM
HISモバイルは基本的にドコモ回線とソフトバンク回線が使用できる格安SIMであるとここまで解説してきました。
ただし、HISモバイルは「MVNO」系の格安SIMであるということを理解しておく必要があります。
「MVNO」とは、自社回線を持たずに携帯キャリアの回線を借りてサービスを提供している通信回線のことを指します。
回線を借りる方法を導入していることで、月々の料金を安く設定しています。
HISモバイルがMVNO系の格安SIMである以上、通信回線の優先度はahamoやLINEMOなどのドコモ・ソフトバンク関連のスマホプランの方が高いです。
HISモバイルも通信品質は高い格安SIMですが、比較すると差が出る可能性があるので、その点は理解しておきましょう。
まとめ
今回は、HISモバイルの回線について紹介しました。
結論として、基本的にHISモバイルを利用する場合はドコモ回線となります。
唯一、「ビタッ!プラン」のみソフトバンク回線を選択できますが、データ通信専用プランであるため、サブスマホとしての利用がおすすめです。
HISモバイルは、ドコモ回線を借りてサービスを提供している「MVNO」系の格安SIMですが、通信品質が高く、実際に使用しているユーザーの評価も高いです。
料金が低価格ながらプランに付加するサービスも豊富なので、まさしく格安SIMのメリットを活かしたサービスと言えるでしょう。
プリペイド方式での短期間利用も可能なので、HISモバイルを検討中の方はぜひ試してみてくださいね。
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