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自分の「好き」が誰かの「好き」になれば嬉しい|Fan文庫著者インタビュー第5回 田井ノエル先生

ファン文庫から『おちこぼれ退魔師の処方箋』の著者・田井ノエル先生のインタビューをお届けいたします。

田井さんといえば、愛媛県を代表する小説家。『おちこぼれ退魔師の処方箋』のなかにも、ほんの少しですが愛媛を感じさせるご当地要素が描かれています。


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プロフィール

田井ノエル Noel Tai
愛媛県出身の作家。
『道後温泉 湯築屋 暖簾のむこうは神様のお宿でした』で「第6回ネット小説大賞」を受賞しデビュー。著書に『執筆中につき後宮ではお静かに:愛書妃の朱国宮廷抄』(ポプラ社)、『松山あやかし桜 坂の上のレストラン《東雲》』(新紀元社)などがある。

あらすじ

退魔師の家系に生まれた咲楽。しかし彼女には退魔の才能がなく、代わりにあやかしなどの『魔者』を癒す力を持っていた。だが魔者を癒すこととは、彼女の中に穢れを取り込むこと。穢れを取り込みすぎた彼女に救いの手を差し伸べたのは、同じ人間ではなく常夜ノ國で医者をしてる魔者・鴉だった。
不思議な契約関係で結ばれたふたりの優しくも切ない人情物語。


 

――『おちこぼれ退魔師の処方箋』は元々、小説投稿サイト「小説家になろう」で掲載されていた作品ですが、ファン文庫で刊行するにあたり変更した点などありますか?

田井さん:小説家になろうでは、プロトタイプの短編を投稿していました。設定だけはあったけれど、お話はあまり考えていなかった形です。そのときは、本当に設定と雰囲気しかない状態だったので、ずいぶんとフワッとしていたと思います。
変更点としては……咲楽の性格をもう少し親しみやすいものにして、世界観だけ長編に持ってきました。9割以上書き下ろしになってしまいましたので、変更点だらけだと思います!

編集部:そうなんです。奥付に「刊行にあたり加筆修正したものです」と入れる必要がないほど、書き下ろししていただきました!

 

――『おちこぼれ退魔師の処方箋』を投稿するきっかけなどありましたらおしえてください。

田井さん:とにかく、人外×少女が書きたかったです。そして、日常のような非日常のような異界の日々。
人間にとっては驚きと新鮮さのある非日常だけど、魔者たちにとっては当たり前。そういう空気が書きたかったです。しっかりとしたお話はあまり考えてなくて、空気や設定の羅列と言いますか。それを小説家になろうのほうで書けたので、一旦満足しました。1、2万文字くらいで物語の雰囲気だけを書くの大好きです。
元々はあまりプロットを書かないタイプの書き手なんです。薄ら浮かんできたイメージを拾って文字にするのが楽しくて……そうしたら、こんなのできました!という感じです。
ファン文庫さんで、長編として書けることになって「空気だけじゃなくて話も作らなきゃ!」と張り切りました。

 

――「人外」や「双子」が好きだとSNSで拝見したのですが、他に好きな属性などありますか?

田井さん:この質問は答えにくいですね。なぜなら、とても長くなるからです。

「人外」も「双子」も大好きです。双子なら、繋がりや絆も好きですが、特に入れ替わりネタが大好物です。
あとは……「女装男子」や「男装の麗人」とか。「勘違い」「チート」「両片思い」「契約結婚」「脳筋女子」「ショタ」「高収入で美人のお姉さんに甘やかされながら養われて暮らしたい」とか……駄目だ。願望になってきた。
羅列したらキリがないです。広く浅くストライクゾーン広いと思います。これ面白そうと思ったら飛び込みます。ハッピーエンドだけではなく、悲劇的な話や、不条理な話も好きです。なろう系チートから一般文芸まで、エンタメなら好きだと思えば、なんでも好きになる雑食です。

 

――『おちこぼれ退魔師の処方箋』の続編決定おめでとうございます! 刊行は来年春とのことで今から待ち遠しいですね。すでに2巻の構想など決まっていたりするんですか? 

田井さん:
ありがとうございます。読者のみなさまのおかげです。
続編を書いてもいいなんて思っていなかったので完璧にノープランだったのですが、「続編希望」のお声が多く、「書くしかない」と思いました。
1巻は咲楽が出会った日常(非日常)と、自身の成長がテーマでした(そうですよね!?笑)続く話では、成長した咲楽の活躍も書きたいですが、不器用な姉にも焦点が当てられたらいいなと思っています。

編集部:1巻で成長した咲楽がどんなふうに2巻で活躍するのか楽しみですね!

 

――すでに読んでくださった方、これから読まれる読者の方に一言お願いします!

田井さん:読者のみなさまのおかげで、2巻が書けることになりました。本当にありがとうございます。
作者の「好き」を詰め込んだお話です。それが多くの方の「好き」にもなってくれたら、とっても嬉しいと思っています。
今後とも、よろしくおねがいします。

 

お忙しいところ、インタビューにお答えいただきましてありがとうございます。
これからのご活躍も応援しています!

 

 

Columnカバーイラストが完成するまで!

 

『おちこぼれ退魔師の処方箋』は、カバーを一目惚れして購入されたお客さんも多くいらっしゃいましたので、カバーイラストが決定するまでの流れをイラストレーターの春野薫久様の許可もいただきましたので特別に公開しちゃいます!

 

プロフィール
春野薫久 Taku Haruno

フリーランスイラストレーター
書籍装画・挿絵、ゲームイラストなど、媒体を問わず幅広く活動中
Twitter @taku_haruno
 

作品やキャラクターのイメージを伝えし、春野さんとすり合わせを行い
雰囲気の違う3つのラフ案を出していただきました!
 

春野さん

ラフ案①は常夜ノ國が舞台になるのと妖怪が登場する物語という事で一目で異世界へのイメージが浮かび怪しげでありながら引き寄せられる様な物語そのもののイメージを表現出来るよう作成いたしました

春野さん

ラフ案②は咲楽の心情を表しています。孤独で寂しい心に鴉や他の妖との絆が生まれて希望や愛情などが芽生えていくようなイメージです

春野さん

ラフ案③は物語に登場する魅力的なキャラクターを表現できればと主要のキャラクターを描きました

編集

どれも素敵で甲乙つけられないです!


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咲楽は比較的早い段階でイメージが固まっていたようですが、
鴉の表現が難しかったそうで、何度か調整していただきました。

ラフをいただいた段階でも言いましたが、どの案もよく社内では②と③で意見が分かれました! でも、個人的には①推しだったため著者にも意見を伺い世界観が現れていて怪しい雰囲気も伝わってくる①で進めることにしました!
(②ですと帯で隠れてしまいもったいないですし、③はタイトルロゴを入れるにはどこかの要素を潰さないといけないからこれももったいない……! となっていました)
 

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ラフから咲楽と鴉を大きくしていただき、顔周りを若干明るくしていただきました。
でも、まだ全体的に暗くかわいい咲良の顔が見えない…。
 

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さらに春野さんに光源を調整していただき、カバーイラストが完成しました!
ラフの時よりも明暗がはっきりとして『常夜ノ國』に引き込まれそうな雰囲気になりました!
この後、デザイナーに完成したイラストを渡してロゴデザインをお願いします。
ロゴデザインについてもいつかお見せできたらと考えています!(許可を取ることができたらですが)

春野さん装画を担当していただきましてありがとうございます。
2巻でもよろしくお願いいたします!