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上達の鍵はどれだけ囲碁が好きか! 著者インタビュー 下島陽平八段

6月の新刊『棋風別! あなたに合った囲碁上達法』の発売を記念して、著者の下島陽平八段にインタビューをさせていただきました。
著書のことから、下島八段の人柄まで迫りました。

―俺たち(編集者)は誰から給料をもらってるんだ?


「会社ですか・・・?」


―読者だよ

後輩ができたらウザ絡みをしたい編集部の山本です。
なお、冒頭は最近見たドラマで感銘を受けた言葉でした。

さて、今回は本日発売の『棋風別! あなたに合った囲碁上達法』の著者である、下島陽平八段に特別インタビューをさせていただきました。


―本日はよろしくお願いします。

「よろしくお願いします」
 

―まず、はじめて書籍執筆をしてみていかがでしたか? 苦労話などありましたら教えてください。

「人に何かを伝えようとする難しさを改めて実感しました」

―なるほど。もし、続編を書くとしたらどんなテーマで書きたいですか?

「碁は勝ち負けよりも、大事な事があるというのが持論です。打たれた背景や名言、名場面などもお伝えしたいと思っています。それに内容をリンクさせた何かが書ければと…」

―たしかに、碁の内容のことはもちろん気になりますが、どんなことを考えていたのかとか、感情面のことなど、裏側のことも気になります。
棋士の人となりももっと知ることができれば、感情移入できて応援にも熱が入るというか・・・

―というわけで、棋士についても少し教えてください。

まず、最近注目している棋士はいますか?

「上野愛咲美さんでしょうか。碁を見ていて、とにかく気持ちがいいです。破壊力が凄まじい!」

―確かにアマチュアがやりたいことを、そのまま高いレベルでやっておられるような…(笑)。人気もすごく高い先生ですよね。
それでは、中部総本部所属で、「この棋士はおもしろい!」という先生がいれば是非教えてください。


「寺田柊太(しゅうた)初段、新初段です。碁は本格派、人としても本当に素晴らしいと思っています。絶対に人の悪口は言わないし、空気を読んで居心地のいい雰囲気を作るのもうまい。若いのに本当にすごいと思います! 中部で行っている囲碁イベント(囲碁マルシェやnagoya amigo等)で会えます! 」


―おお! それは注目したいです! 囲碁マルシェとnagoya amigoのリンクを貼っておきますので、ご興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。面白い活動をされているようです。

囲碁マルシェはこちら
nagoya amigoはこちら


―それでは、棋譜並べでおすすめの先生は?

「自分が並べていて気持ちいいと思う人を選ぶといいかも。相性もありますからね。本の中でいろいろなタイプの棋士の碁を紹介していますので、是非ご活用いただければ(笑)。ちなみに自分は、高尾先生と鈴木伸二七段が今のブームです」

―ありがとうございます。それでは下島先生ご自身のこともお聞かせください。
―棋士人生の中で、一番嬉しかった出来事はなんですか?

「嬉しかったことはいっぱいあります。一番嬉しかったこと…。難しいですね…(笑)。一番はやっぱりプロ入りが決まった時ですかね」

―一番記憶に残っている対局は何ですか?

「これもたくさんあります。あと一つ勝てば世界戦の日本代表、という対局で林海峰先生と打てたことは印象強いですね。あ、もうひとつ、六冠の時の井山さんと手合いで打てたことも印象深いです。タイトルをたくさん持っている先生とはなかなか当たらないので、大変貴重なことなんです(笑)」

 

―アマの方と指導碁を打たれる時、意識されることはありますか?

 

「とにかく、その方が何を目指しているのか、何を望んでいるかを、できるだけ早く掴むことを心掛けます。それに合ったやり方ができればと思っています。100人いたら、100違うと思います。難しいことですけど…」
 

―唐突ですが、好きな食べ物は?

「ヒレカツ定食」

―趣味は?

「野球とギター」

―目標は?

「力を出し切れた! と思える碁をたくさん打ちたいです」

―ありがとうございます。それでは最後に私がしてみたい質問を(笑)。ずばり、こういう人が強くなる! というポイントがあれば教えてください。

「碁が好きかどうか! この一点に尽きると思います」

―なるほど。碁が好きかどうか。私も一応高段なのですが、自分より強い人は囲碁の好き度のレベルが違うような気がします。冗談でもなくて、碁の勉強を勉強と思っていないというか… ネット碁の対局数、これ一桁間違ってない? となることもしばしばです。プロの先生に、楽しむことが大事だと言っていただけると勇気が湧いてきます(笑)。

 

「はい! もちろん方法論なども大事ですが、まず楽しむことは忘れないようにしたいですね」

 

―それでは最後に、本書の紹介をお願いします。

「はい。自分は、棋風や個性があるから碁は面白いんだと思います。

手の善悪なんて、少なくとも自分には全然わからない。新聞やネットで、解説の棋士が、アマチュアがその手を打ったら手直しするけど、~先生が打つなら深い意味があるのでは、と言っているのをたまに見るでしょう(笑)?

だから好きに打つのが一番良くて、自分に合ったものを見つけて続けることが上達にも一番いいと思うんです。

自分は、人と碁を通じて接する時に、”押し付けない”、”決めつけない”という二つだけは大切にしています。

月並みですが、碁を楽しみながら強くなりたい! という方々に是非読んでいただきたいです」


―私の一読者としての感想ですが、とにかく面白い! いろいろな工夫が施されています。もちろん、囲碁の手のことで役立つことも載っていますし、スランプに陥った時の取り組み方など、碁に対する考え方なども役に立ちました。

私にとっても、こんな書籍を作りたかった、という内容になりました。自信を持っておすすめできる一冊です。
それでは本日はありがとうございました。

 

「ありがとうございました」


↓それでは、よろしくお願いいたします!



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