LIVE講義 北朝鮮入門
東洋経済新報社
金正恩とは何者か、なぜ核を開発するのか…。政治・経済・社会の基本情報から、報道されない最新動向まで、まるごとわかる北朝鮮のすべて。電子版オリジナル補講も収録。
2011年12月、金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去しました。北朝鮮は後継者が誰なのか正式には発表していませんが、2010年9月に党中央軍事委員会副委員長に選出された、金正日の三男・金正恩(キム・ジョンウン)への権力継承作業を本格化させています。
金正恩副委員長が後継者となっても、北朝鮮が不透明な国家運営をし、北東アジア地域の安定を乱す最大の要因である現実も変わりません。日本の安全保障を考える時には、北朝鮮は大きな問題であり続けているのです。
権力の移行期というのは不安定なもので、これまで以上に何が起きるかわかりません。でも実は、北朝鮮のような独裁国家の場合、明日なにが起きるかは予測できなくとも、中長期的になにをしようとしているのか考察するのは比較的容易だったりします。
不可解に思える北朝鮮をめぐるさまざまな動きが、実は、国際社会の動きと密接に連動しています。冷戦時代の中ソ論争やデタントから冷戦終結まで、 また米同時多発テロとテロとの戦争は、北朝鮮の内外政策に大きな影響を与えました。国際情勢と朝鮮半島情勢のリンクの例は、これ以外にもいくらでも挙げられるのです。
本書では、こうした長期的展望を可能にする北朝鮮をめぐる底流の動きや北朝鮮なりの論理を解説しています。研究者と記者のコラボによって、お互いの長所を生かし、足りない部分を補いながら、わかりやすく客観的に北朝鮮の全体像を示していますので、新聞やテレビで流れる北朝鮮関連のニュースを読み解く際の理解を助けることになるでしょう。
*電子版では、底本刊行後の北朝鮮情勢を解説した補講と、著者が撮影した写真ページを追加しています。
発売日:2010-11-25
目次
第1講義 金正日は無能なのか
第2講義 なぜ拉致を認めたのか
第3講義 究極の格差社会
第4講義 平壌で流行る韓流
第5講義 体制が揺るがない理由
第6講義 統一へのためらい
第7講義 なぜ中国は北朝鮮をかばうのか
第8講義 核ミサイルの照準はどこか
補 講
補講1 延坪島砲撃事件と北朝鮮の狙い
補講2 後継体制固めへ党規約改正
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