避難弱者|978STORE

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避難弱者

東洋経済新報社

福島原発、爆発――放射能が飛び交う中、自らの危険を顧みず老人に寄り添った介護士たちの奮闘と葛藤を描き出す衝撃のルポ。

東日本大震災時、福島第一原発から30km圏内の老人ホームは、住民の避難から取り残されてしまった。ライフラインもなく、通信手段が遮断された中、職員と入居者は、続けざまに原発が爆発する音を聞く。多くの職員が放射能の影響に関する情報を得ることができず、不安を抱えて一斉に施設を後にすることを余儀なくされる。
 取り残された入所者は避難が遅れるに伴い、寒さの中で目に見えて衰弱していく。老人ホームに留まり、なんとか手探りで避難の糸口を見いだそうとする職員の努力もむなしく、高齢者は避難途中や避難直後に立て続けに亡くなってしまう。避難したくてもホームだけの力では移動手段も受け入れ先も確保できない状況。そこには、放射能の恐怖と戦いながら不眠不休で入所者の命を守ろうとした職員たちの奮闘と葛藤、苦渋の決断があった。
 レベル6の原発事故に直面し、手探りの中で入所者の命を守るために奮闘した介護士の決断と葛藤を赤裸々につづったノンフィクション?ドキュメンタリー。世界でもっとも高齢化の進む日本に突きつけられた重い命題へのヒントにあふれた一冊。

発売日:2013-08-29

目次

第1章 「終わりだ。原発が爆発した」
第2章 「おらがこんな状況だから、みんなおらのことおいて逃げんだべ」
第3章 「やっぱり、高齢者には避難は無理なんだ」
第4章 「最後は俺がケツを拭くから。明日にでも受け入れるよ」
第5章 「子どもができなくなったら、どう責任とるんだよ!」
第6章 「弱者が淘汰されていくのかと思うほど、簡単に亡くなっていく」